フォニオ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/14 13:17 UTC 版)
| フォニオ | |||||||||||||||||||||||||||
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| 分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Digitaria exilis (Kippist) Stapf |
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| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
| フォニオ | |||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| fonio white fonio fonio millet hungry rice acha rice |
フォニオ(フランス語: fonio、学名: Digitaria exilis)は、イネ科メヒシバ属に属する一年生植物で、食用として栽培されている雑穀である。年間約58万トンが栽培されている(2013年、FAO統計による)。穀物としては西アフリカの一部地域で栽培、流通しているのみであるが、世界の食料安全保障を向上させうる作物として注目されている。別名白フォニオ。粥、クスクス、パン、ビールなどに加工される。ナイジェリアでは「アチャ」と呼ばれる[1]。
名称
フランス語では「fonio」と呼ばれる[2]。これは、ウォロフ語の「foño」に由来する名称である[3]。
英語では、見すぼらしい米や飢えた者の米という意味で「hungry rice」と呼ばれる[2][4][5]。この名称について、中尾佐助は著書の『栽培植物と農耕の起源』で、穀粒が近縁野生種とほぼ同じ貧弱な大きさであることにあきれたイギリス人が付けた蔑称としている[6]。このほか、フォニオが乾燥や痩せ地への耐性から飢餓地帯に広まっており、他の雑穀が栽培できないような旱魃に見舞われた際のつなぎになることを表しているという話もある[7][8]。
分布
フォニオはリベリアを除く西アフリカのセネガルからチャドのサバンナ地域にて栽培されており、とくにギニアのフータ・ジャロン地方で多く栽培されている。フォニオは貧弱な土壌や降水量の変化に対して適応性が高く、作付けから6 - 8週間で収穫できる。
各国の収穫面積、収量
2021年の国際連合食糧農業機関による国別データ(FAOSTAT)によれば、フォニオの単収はコートジボワールが1位であるが、面積や収量で見ればギニアが首位。ギニアの収穫面積は約590,000ヘクタール、収量は約480,000トンである[9]。
形態
約80センチメートルに成長する草本である。種子は約1.5ミリメートルと小さく、2,000粒で約1グラムになる。食用にする場合、これを脱穀して粉にするか、そのまま蒸して食する。[10]
近縁種
食用作物として栽培されているメヒシバ属の植物には、以下のものがある[11]。
- Digitaria iburua ブラックフォニオ Black fonio - 西アフリカ(ナイジェリア、トーゴ、ベナン、ブルキナファソ)で栽培されている。黒フォニオ。
- Digitaria sanguinalis オニメヒシバ。hairy crabgrass, hairy finger-grass, large crabgrass, crab finger grass, purple crabgrass - 東ヨーロッパで栽培されている。
- Digitaria cruciata - インドで栽培されている。
脚注
- ^ 瀬口正晴、楠瀬千春 (2022). “フォニオ(アチャ)”. New food industry = ニューフードインダストリー 64 (9): 583-592.
- ^ a b 『アフリカ年鑑』(1976年版)アフリカ協会、1976年12月15日、209頁。2026年2月14日閲覧。
- ^ “FONIO definition and meaning” (英語). Collins English Dictionary. ハーパーコリンズ. 2026年2月14日閲覧。
- ^ 木村愛二『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』鷹書房、1974年5月20日、66–67頁。2026年2月14日閲覧。
- ^ 山下孝介 編『大サハラ』講談社、1969年9月24日、110頁。2026年2月14日閲覧。
- ^ 青木英夫、大塚力『世界生活史』新樹社、1983年4月5日、105頁。ISBN 4-7875-8349-2。2026年2月14日閲覧。
- ^ 『ニジェール共和国ウナ・クワンザ農業水利整備計画事前調査報告書』国際協力事業団、1987年11月、43頁。2026年2月14日閲覧。
- ^ 『西アフリカ半乾燥地農業協力計画基準作成調査報告書』 第一分冊《農業分野》、国際協力事業団、1987年3月、138頁。2026年2月14日閲覧。
- ^ 小林裕三「ギニアのフォニオは今」『国際農林業協力』Vol.46 No.1 p.36 公益社団法人国際農林業協働協会 2023年7月31日
- ^ 『世界の食文化 アフリカ』農文協 2004年 p74
- ^ 森下正明、吉良竜夫 編『自然』中央公論社、1967年8月5日、380頁。2026年2月14日閲覧。
外部リンク
- フォニオのページへのリンク