ZUN's Music Collection
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:41 UTC 版)
「東方Project」の記事における「ZUN's Music Collection」の解説
ZUN作曲のオリジナル曲、未使用曲、およびZUNによる既存曲のアレンジが収録された音楽CD。付属のブックレットには、オリジナルのストーリーが描かれる。『蓮台野夜行』以降は、オカルトサークル「秘封倶楽部」の二人、マエリベリー・ハーン(メリー)と宇佐見蓮子にまつわるストーリーが展開されている。 蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradise(2002年8月 C62 CD-R版発表、2002年12月 C63 プレス版発表) vol.1。「ほうらいにんぎょう」。目次には「海外へ飛び立とうと考えている人に是非聴いてもらいたい」とある。始めに販売された手焼きのCD-R版と、後に販売されたプレス版が存在し、付属するブックレットのストーリーの内容が異なっている。CD-R版は幻想郷に迷い込んだ正直者8人が1人ずつ消されていく連続したストーリー、プレス版では独立したショートストーリーが幾つか描かれている。 蓮台野夜行 〜 Ghostly Field Club(2003年12月 C65発表) vol.2。「れんだいのやこう」。目次には「霊が集まってきそうな曲を集めてみた」とある。ブックレットでは、オカルトサークル「秘封倶楽部」が初登場し、幻想郷の外の世界が描かれている。 夢違科学世紀 〜 Changeability of Strange Dream(2004年12月 C67発表) vol.3。「ゆめたがえかがくせいき」。テーマは「リアルとバーチャル」。ブックレットでは「秘封倶楽部」の二人や世界について描かれている。二人のフルネームや、二人が幻想郷を知らない世代の大学生であること、二人の暮らしている幻想郷の外の世界は近未来の世界であることなどが明らかになる。 卯酉東海道 〜 Retrospective 53 minutes(2006年5月21日 第3回博麗神社例大祭発表) vol.4。「ぼうゆうとうかいどう」。テーマは『夢違科学世紀』に引き続き「リアルとバーチャル」。ブックレットでは「秘封倶楽部」の二人が、近未来の最新地下新幹線「ヒロシゲ」に乗って、京都から東京まで向かう旅の様子が描かれている。「ヒロシゲ」は京都と東京の間を53分で結ぶ(もっとスピードが出るが、東海道五十三次にかけてわざと53分にしているらしい)というエピソードがあり、このCDの総再生時間も53分になっている(環境によって数秒の誤差あり)。 大空魔術 〜 Magical Astronomy(2006年8月13日 C70発表) vol.5。「おおぞらまじゅつ」。ZUNによると、オリジナル曲をメインにもの凄く激しい曲だけを集めたとのこと。ブックレットでは「秘封倶楽部」の二人が月面旅行について一喜一憂する様子が描かれている。 未知の花 魅知の旅(2011年5月8日 第8回博麗神社例大祭発表) vol.5.5。テーマは「魅力溢れる東北の旅」。オリジナル曲1曲と、既存曲のアレンジ2曲を収録。東北地方太平洋沖地震を受けて急遽制作された。ブックレットは付属せず、同人ショップによる委託販売もなされていない。 鳥船遺跡 〜 Trojan Green Asteroid(2012年4月30日 COMIC1☆6発表) vol.6。「とりふねいせき」。vol.5『大空魔術』から5年8か月ぶりの発表となる。ブックレットでは、宇宙に捨てられた衛星トリフネに「秘封倶楽部」の二人が臨む様子が描かれている。 伊弉諾物質 〜 Neo-traditionalism of Japan.(2012年8月11日 C82発表) vol.7。「いざなぎぶっしつ」。ブックレットでは、メリーが見た地底のビジョンと手に入れた不思議な石片は何を示すのか、想像する二人が描かれる。 燕石博物誌 ~ Dr.Latency's Freak Report(2016年5月8日 第13回博麗神社例大祭発表) vol.8。「えんせきはくぶつし」。ブックレットでは「秘封倶楽部」の二人が視てきた様々な物、景色、現象、妖怪、世界について記した同人誌を制作する様子が描かれる。 旧約酒場 ~ Dateless Bar "Old Adam"(2016年8月13日 C90発表) vol.9。「きゅうやくさかば」。ブックレットでは、人々が怪談をし合う酒場·オールドアダムで、秘封倶楽部の二人と他の客たちが語り合う情景が描かれている。人口減少により人村自然分離の原則が浸透し、人の酔わない酒が広まった日本の様子も伺える。ZUNによると、燕石博物誌を表とすると、本作は裏にあたるとのことで、癖の強い楽曲を集めたとしている。 虹色のセプテントリオン(2021年12月31日 C99発表) vol.9.5。「にじいろのせぷてんとりおん」。コロナ禍の影響で延期や中止が続いていたコミックマーケットが、2年ぶりに開催されることに因んだ「市場復活記念音楽CD」。丹波山村のPR企画用に制作したイメージ曲1曲と、既存曲のアレンジ2曲を収録。ブックレットは付属せず、同人ショップによる委託販売もなされていない。
※この「ZUN's Music Collection」の解説は、「東方Project」の解説の一部です。
「ZUN's Music Collection」を含む「東方Project」の記事については、「東方Project」の概要を参照ください。
- ZUN's_Music_Collectionのページへのリンク