U-125A
捜索レーダーや援助物資投下機構などの装備で遭難者を救援します
U-125Aは、救難捜索機MU-2の後継機と位置付けられています。MU-2に比べ、性能、能力ともに一段と向上しました。捜索レーダー、赤外線暗視装置の装備による捜索能力の向上、さらに援助物資投下機構を装備したことによって、遭難者に対する延命も含めた援助能力が向上したことが特徴です。近年は、作戦機の行動範囲が広がっており、それに対応した救難能力の強化を図ることができます。初号機は平成7年、航空自衛隊に納入されました。
分類 | 救難捜索機 |
乗員 | 4人 |
全幅 | 15.66m |
全長 | 15.60m |
全高 | 5.36m |
自重 | 18,000lbs |
最大離陸重量 | 26,866lbs |
エンジン | 2基 |
名称 | TFE731-5R-1H |
推力 | 1,950kg/基 |
型式 | ターボファン・エンジン |
性能 | |
最大速度 | 442kt(約820km/h) |
航続距離 | 約2,200nm(約4,000km) |
U-125 (航空機)
(U-125A から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 03:51 UTC 版)
離陸上昇するU-125A
- ^ a b c d e f g 『自衛隊装備年鑑 2006-2007』朝雲新聞、2006年、408 - 409, 420 - 421頁頁。ISBN 4-7509-1027-9。
- ^ “空自捜索機や陸自戦闘ヘリを廃止、無人機で代替へ…防衛予算効率化”. 読売新聞オンライン (2022年12月9日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “AH-64DアパッチにU-125Aも…陸自戦闘ヘリや空自捜索機など廃止決定、無人機の時代へ”. FlyTeam. (2022年12月21日) 2022年12月27日閲覧。
- ^ “消える救難捜索の「目」 安保戦略改定で部隊見直し―空自機、災害派遣で影響懸念”. 時事ドットコム. (2022年12月25日) 2022年12月27日閲覧。
- 1 U-125 (航空機)とは
- 2 U-125 (航空機)の概要
- 3 母機について
- 4 スペック
U-125A
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 18:55 UTC 版)
「U-125 (航空機)」の記事における「U-125A」の解説
航空自衛隊が運用している救難捜索機である。それまでのMU-2Sに代わって、1994年(平成6年)から全国の航空救難団救難隊への配備が進んでいる。 日本独自の救難思想に基づいて、国内で救難具設置などの内装工事を行った。救助機材投下のため左降着装置収納庫内に保命用援助物資の投下装置(この為、物資投下時は降着装置を出す)、左側後部胴体(降着装置収納庫後部)に救難用火工品の投下口を設けている。他にも機体側面に大型捜索窓、胴体下面に捜索用レーダーアンテナ、機首下部に収納式の赤外線暗視装置(TIE)を搭載している。 アビオニクスには自動操縦装置、フライトマネージメントシステム(FMS)、慣性航法装置(IRS)、GPSなどを採用し精密な航法能力を持つ。特にFMSには空自仕様として、捜索パターン作成及びレーダー、TIEで捉えた目標の精密な位置取り込み機能が追加されており、精密な捜索が実施可能となった。 U-125との外見上の違いとして、胴体下面の膨らみや大型窓、操縦席前方窓のワイパー(海上低高度での塩分付着除去用)等が挙げられる。また、スラストリバーサーも設置されている。 戦闘捜索救難を想定しており、視認性が低い青色塗装が施されているのが特徴である。航空救難活動に当たっては、UH-60Jヘリコプターとユニットを形成して行動する。 MU-2と比較すると、行動半径が大幅に改善され、優速を利用しての迅速な現場への進出が可能となった。また、レーダーやTIEによる夜間捜索能力も飛躍的に向上した。これらにより洋上部での捜索能力は向上したが、一方で山岳部での捜索は低速性能の限界から旋回半径が大きくなり不利とされる。余剰推力が大きく翼面荷重も大きいため、乱気流にはある程度強いとされる。 機体後部 エアステア 小松基地航空祭にて救難物資投下 搭載する投下機材 松島救難隊創設50周年記念塗装機 UH-60Jのリフトアップ作業を見守るU-125A(2015年小松基地航空祭)
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