The Forever Warとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > The Forever Warの意味・解説 

終りなき戦い

(The Forever War から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/15 21:01 UTC 版)

終りなき戦い』(おわりなきたたかい、The Forever War)は、ジョー・ホールドマンSF小説。作者自身のベトナム戦争への従軍体験を元に、異星人との星間戦争と兵士たちを置き去りにして変化していく社会を描いている。『宇宙の戦士』と並ぶ戦争SFの傑作として知られる。

1972年から『アナログ』誌上で連載された。連作短編であったが、1974年に長編にまとめられ出版された。1975年ネビュラ賞1976年ヒューゴー賞ローカス賞を受賞した。

1997年に、共通したテーマを持つが独立した作品『終わりなき平和』(Forever Peace)が、1999年にマンデラとメアリイゲイとのその後を描いた続編『終りなき自由』(Forever Free : 日本語未訳)が発表されている。

あらすじ

超光速航法コラプサー・ジャンプ」を発見した人類は、その活動の幅を宇宙へと大きく広げていた。だが謎の異星人に移民船を攻撃されたことに端を発し、トーランと呼ばれるこの異星人との戦争に突入していくことになる。(初めて接触したのが「おうし座Taurus」にある恒星系だったので、「トーランTaurun」と呼ばれた)。その中にあって、エリート徴兵法により徴兵された主人公のウィリアム・マンデラは、苛酷な訓練を受けトーランとの戦いに赴く。一つの戦いから帰還するたびにウラシマ効果によって数十年が経過し、家族や知人は次々と世を去り、地球の社会や言語そのものまでが大きく変容していく。そして戦友であり恋人でもあるメアリイゲイとの別れ。全てを時の彼方に失いながら、マンデラは何世紀にもわたりトーランと戦い続け、いつの間にか少佐として一部隊を率いる身となり、彼らとの「ジェネレーションギャップ」に悩みながらなおも戦い続けるのだった……。

映画化

2008年の10月以降、本作の映画化を示唆、脚本家を探しているとしていた映画監督リドリー・スコット[1]2009年3月、良い脚本家を得たとして映画化を発表した。映画はジェームズ・キャメロンの『アバター』のように3D作品とする予定だという[2][3]。2015年5月、『G.I.ジョー』シリーズや『ジュピター』のチャニング・テイタムが、映画化作品に出演する可能性があると報じられた[4]

日本語訳

脚注


  1. ^ Child, Ben「Ridley Scott puts off Brave New World for The Forever War」『The Guardian』2008年10月13日。 ISSN 0261-3077オリジナルの2014年10月23日時点におけるアーカイブ。2025年5月3日閲覧。
  2. ^ Billington, Alex (2009年3月27日). “Ridley Scott Says Cameron Inspired Him to Make Forever War in 3D | FirstShowing.net” (英語). www.firstshowing.net. 2011年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月3日閲覧。
  3. ^ Anders, Charlie Jane「James Cameron's Avatar Influences Ridley Scott's Forever War」『Gizmodo』2009年3月27日。オリジナルの2021年9月20日時点におけるアーカイブ。2025年5月3日閲覧。
  4. ^ 鯨岡孝子 (2015年5月11日). “チャニング・テイタム、SF小説「終わりなき戦い」映画化に出演か”. シネマトゥデイ. 2015年5月11日閲覧。

「The Forever War」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

The Forever Warのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



The Forever Warのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの終りなき戦い (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS