System.Xml.Serialization 名前空間
この名前空間の中核となるクラスは XmlSerializer クラスです。このクラスを使用するには、XmlSerializer コンストラクタを使用し、シリアル化するオブジェクトの型を指定して、クラスのインスタンスを作成します。XmlSerializer が作成されたら、シリアル化するオブジェクトのインスタンスを作成します。Stream、TextWriter、XmlWriter など、ドキュメントまたはストリームにファイルを書き込むためのオブジェクトも作成する必要があります。その後、Serialize メソッドを呼び出して、オブジェクトを XML ドキュメントに変換できます。
XML ドキュメントからオブジェクトを逆シリアル化するには、ドキュメントまたはストリームからの読み取りを行う適切なオブジェクト (Stream、TextWriter、または XmlWriter) を作成します。結果として得られたオブジェクトを元のオブジェクト (シリアル化されたオブジェクト) の型にキャストしているときに、Deserialize メソッドを呼び出します。
さらにシリアル化を制御できるように、System.Xml.Serialization 名前空間には、クラスのメンバに適用できる Attribute クラスが含まれています。たとえば、クラスに XML 要素としてシリアル化されるメンバが含まれている場合は、そのメンバに XmlElementAttribute 属性を適用できます。この属性を適用するときには、ElementName プロパティを使用して、実際の XML 要素の名前などの詳細を指定できます。すべての属性の完全な一覧については、XmlSerializer クラスの概要を参照してください。

クラス | 説明 | |
---|---|---|
![]() | CodeExporter | データ構造の XML 表現からプロキシ コードを生成できるクラスを表します。 |
![]() | CodeIdentifier | 入力テキストをコード エンティティの名前に変換する静的メソッドを提供します。 |
![]() | CodeIdentifiers | .NET Framework の XML シリアル化インフラストラクチャが生成する、関連するコード エンティティまたは型の関連付け情報の名前のグループを保持します。 |
![]() | ImportContext | .NET Framework コード エンティティにスキーマ セットがバインドされるコンテキストを示します。 |
![]() | SchemaImporter | スキーマ インポータを示します。 |
![]() | SoapAttributeAttribute | XmlSerializer がクラス メンバをエンコード済みの SOAP 属性としてシリアル化する必要があることを指定します。 |
![]() | SoapAttributeOverrides | XmlSerializer を使用してオブジェクトをエンコード済みの SOAP としてシリアル化または逆シリアル化するときに、プロパティ、フィールド、クラスに適用される属性をオーバーライドできるようにします。 |
![]() | SoapAttributes | XmlSerializer が SOAP メソッドをシリアル化および逆シリアル化する方法を制御する属性オブジェクトのコレクションを表します。 |
![]() | SoapCodeExporter | WSDL ドキュメントで定義されている SOAP エンコード済みメッセージ部分に対応する型宣言および属性宣言を、型の内部対応付け情報から生成します。 |
![]() | SoapElementAttribute | XmlSerializer がパブリック メンバの値をエンコード済みの SOAP XML 要素としてシリアル化することを指定します。 |
![]() | SoapEnumAttribute | XmlSerializer が列挙体メンバをシリアル化する方法を制御します。 |
![]() | SoapIgnoreAttribute | XmlSerializer に対して、パブリック フィールドまたはパブリックな読み書き可能プロパティの値をシリアル化しないように指示します。 |
![]() | SoapIncludeAttribute | XmlSerializer がオブジェクトをエンコード済みの SOAP XML としてシリアル化または逆シリアル化するときに、型を認識できるようにします。 |
![]() | SoapReflectionImporter | .NET Framework 型、または Web サービス メソッド情報から、SOAP エンコード済みメッセージへの対応付けを生成します。 |
![]() | SoapSchemaExporter | SOAP エンコーディングを使用して、XmlSchema オブジェクトに、シリアル化する .NET Framework 型の XML スキーマ データ型定義を設定します。 |
![]() | SoapSchemaImporter | .NET Framework 内で使用され、WSDL ドキュメントの SOAP エンコード済みメッセージ部分に対応する .NET Framework 型の内部対応付け情報を生成します。 |
![]() | SoapSchemaMember | WSDL ドキュメントからクラスを生成するために、WSDL ドキュメントの XSD <part> 要素の特定の属性を表します。 |
![]() | SoapTypeAttribute | SOAP エンコード済みの XML としてクラス インスタンスがシリアル化されるときに、XmlSerializer によって生成されるスキーマを制御します。 |
![]() | UnreferencedObjectEventArgs | エンコード済みの SOAP XML ストリームで逆シリアル化時に見つかった、既知ではあっても未参照のオブジェクトに対してデータを提供します。 |
![]() | XmlAnyAttributeAttribute | メンバ (XmlAttribute オブジェクトの配列を返すフィールド) に任意の XML 属性を含めることができるように指定します。 |
![]() | XmlAnyElementAttribute | メンバ (XmlElement オブジェクトまたは XmlNode オブジェクトの配列を返すフィールド) に、シリアル化または逆シリアル化対象のオブジェクト内に対応するメンバがない任意の XML 要素を表すオブジェクトを含めるように指定します。 |
![]() | XmlAnyElementAttributes | XmlAnyElementAttribute オブジェクトのコレクションを表します。 |
![]() | XmlArrayAttribute | XmlSerializer が特定のクラス メンバを XML 要素の配列としてシリアル化する必要があることを指定します。 |
![]() | XmlArrayItemAttribute | XmlSerializer がシリアル化された配列で配置できる派生型を指定します。 |
![]() | XmlArrayItemAttributes | XmlArrayItemAttribute オブジェクトのコレクションを表します。 |
![]() | XmlAttributeAttribute | XmlSerializer がクラス メンバを XML 属性としてシリアル化する必要があることを指定します。 |
![]() | XmlAttributeEventArgs | UnknownAttribute イベントのデータを提供します。 |
![]() | XmlAttributeOverrides | オブジェクトをシリアル化または逆シリアル化するために XmlSerializer を使用するときに、プロパティ、フィールド、クラスの各属性をユーザーがオーバーライドできるようにします。 |
![]() | XmlAttributes | XmlSerializer がオブジェクトをシリアル化および逆シリアル化する方法を制御する属性オブジェクトのコレクションを示します。 |
![]() | XmlChoiceIdentifierAttribute | 列挙体を使用して、メンバを明確に検出できるようにすることを指定します。 |
![]() | XmlCodeExporter | XML スキーマ要素宣言の内部的な型対応付け情報から型宣言および属性宣言を生成します。 |
![]() | XmlElementAttribute | パブリック フィールドやパブリック プロパティを保持するオブジェクトを XmlSerializer がシリアル化または逆シリアル化するときに、それらのフィールドやプロパティが XML 要素を表すかどうかを示します。 |
![]() | XmlElementAttributes | XmlSerializer がクラスをシリアル化する既定の方法をオーバーライドするために使用する、XmlElementAttribute オブジェクトのコレクションを表します。 |
![]() | XmlElementEventArgs | UnknownElement イベントのデータを提供します。 |
![]() | XmlEnumAttribute | XmlSerializer が列挙体メンバをシリアル化する方法を制御します。 |
![]() | XmlIgnoreAttribute | XmlSerializer の Serialize メソッドに対して、パブリック フィールドまたはパブリックな読み書き可能プロパティの値をシリアル化しないように指示します。 |
![]() | XmlIncludeAttribute | XmlSerializer がオブジェクトをシリアル化または逆シリアル化するときに、型を認識できるようにします。 |
![]() | XmlMapping | .NET Framework 型と XML スキーマ データ型間の対応付けをサポートします。 |
![]() | XmlMemberMapping | .NET Framework の Web サービス メソッドのコード エンティティを、Web サービス記述言語 (WSDL: Web Services Description Language) のメッセージの要素に割り当てます。 |
![]() | XmlMembersMapping | .NET Framework Web サービス メソッドと、SOAP Web サービスに対して定義されている Web サービス記述言語 (WSDL: Web Services Description Language) メッセージとの対応付けを提供します。 |
![]() | XmlNamespaceDeclarationsAttribute | 対象となるプロパティ、パラメータ、戻り値、またはクラス メンバに、XML ドキュメント内で使用する、名前空間に関連付けられたプレフィックスを含めることを指定します。 |
![]() | XmlNodeEventArgs | UnknownNode イベントのデータを提供します。 |
![]() | XmlReflectionImporter | XML スキーマ要素宣言 (Web サービス記述言語 (WSDL: Web Services Description Language) ドキュメント内のリテラル XML スキーマ定義 (XSD: XML Schema Definition) のメッセージ部分など) と、対応する .NET Framework 型または Web サービス メソッドの対応付け情報を生成します。 |
![]() | XmlReflectionMember | .NET Framework Web サービス メソッドのコード エンティティと、SOAP Web サービスに対して定義されている Web サービス記述言語 (WSDL: Web Services Description Language) メッセージの内容との対応付けを提供します。 |
![]() | XmlRootAttribute | 属性ターゲットを XML ルート要素として XML シリアル化する方法を制御します。 |
![]() | XmlSchemaEnumerator | XmlSchema オブジェクトのコレクションに対する反復処理に使用します。 |
![]() | XmlSchemaExporter | XmlSchema オブジェクトに、型マップ オブジェクト内にある XML スキーマ要素宣言を設定します。 |
![]() | XmlSchemaImporter | WSDL ドキュメントのリテラル XSD メッセージ部分などの XML スキーマ要素宣言に対応する、.NET Framework 型の内部対応付け情報を生成します。 |
![]() | XmlSchemaProviderAttribute | 型に適用された場合、XML スキーマを返す型の静的メソッドの名前と、型のシリアル化を制御する XmlQualifiedName を格納します。 |
![]() | XmlSchemas | XML スキーマのコレクションを表します。 |
![]() | XmlSerializationGeneratedCode | XmlSerializationReader および XmlSerializationWriter の基本クラスであり、その両方の型に共通のメソッドを含む抽象クラス。 |
![]() | XmlSerializationReader | XmlSerializer クラスによる逆シリアル化を制御します。 |
![]() | XmlSerializationReader.CollectionFixup | XmlSerializationCollectionFixupCallback デリゲート インスタンス、およびメソッドの入力を保持します。またメソッドのパラメータを提供します。 |
![]() | XmlSerializationReader.Fixup | XmlSerializationFixupCallback デリゲート インスタンスとメソッドの入力を保持します。また、メソッドのパラメータとして機能します。 |
![]() | XmlSerializationWriter | XmlSerializer クラスによるシリアル化を制御するために使用する抽象クラスです。 |
![]() | XmlSerializer | オブジェクトから XML ドキュメントへのシリアル化および XML ドキュメントからオブジェクトへの逆シリアル化を行います。XmlSerializer により、オブジェクトを XML にエンコードする方法を制御できます。 |
![]() | XmlSerializerAssemblyAttribute | Web サービス クライアント プロキシに適用すると、カスタム メイドのシリアライザを含むアセンブリを指定できます。 |
![]() | XmlSerializerFactory | より効率的なシリアル化を行うことができる XmlSerializer の型指定されたバージョンを作成します。 |
![]() | XmlSerializerImplementation | 型指定された生成前のシリアライザのリーダー、ライタ、およびメソッドを定義します。 |
![]() | XmlSerializerNamespaces | XmlSerializer が XML ドキュメント インスタンスで修飾名を生成するために使用する XML 名前空間とプリフィックスが格納されています。 |
![]() | XmlSerializerVersionAttribute | この属性はアセンブリに適用され、シリアル化インフラストラクチャによりコードが生成されたこと、およびパフォーマンスを向上させるためにそれを再利用できることを示します。 |
![]() | XmlTextAttribute | XmlSerializer が、クラスをシリアル化または逆シリアル化するときに、そのクラスに含まれる特定のメンバを XML テキストとして処理する必要があることを指定します。 |
![]() | XmlTypeAttribute | この属性が適用された対象が XmlSerializer によってシリアル化されるときに生成される XML スキーマを制御します。 |
![]() | XmlTypeMapping | 1 つの型から別の型への割り当てを格納します。 |

インターフェイス | 説明 | |
---|---|---|
![]() | IXmlSerializable | XML シリアル化および逆シリアル化のカスタム書式を提供します。 |
![]() | IXmlTextParser | .NET Framework インフラストラクチャが使用する Normalized プロパティを確立します。 |

構造体 | 説明 | |
---|---|---|
![]() | XmlDeserializationEvents | XmlSerializer のスレッド セーフな Deserialize メソッドにイベント デリゲートを渡すために使用できるフィールドを含みます。 |

デリゲート | 説明 | |
---|---|---|
![]() | UnreferencedObjectEventHandler | XmlSerializer の UnreferencedObject イベントを処理するメソッドを表します。 |
![]() | XmlAttributeEventHandler | UnknownAttribute を処理するメソッドを表します。 |
![]() | XmlElementEventHandler | XmlSerializer の UnknownElement イベントを処理するメソッドを表します。 |
![]() | XmlNodeEventHandler | XmlSerializer の UnknownNode イベントを処理するメソッドを表します。 |
![]() | XmlSerializationCollectionFixupCallback | コレクションまたは列挙値に対応付けられる SOAP エンコード済みの XML データ型を逆シリアル化するために、XmlSerializer クラスが使用するデリゲートを示します。 |
![]() | XmlSerializationFixupCallback | SOAP でエンコードされた XML データを逆シリアル化するために XmlSerializer クラスが使用するデリゲート。 |
![]() | XmlSerializationReadCallback | SOAP エンコード済みでルート以外の XML データの型を逆シリアル化するために、XmlSerializer クラスが使用するデリゲート。 |
![]() | XmlSerializationWriteCallback | SOAP エンコード済みでルート以外の XML データの型をシリアル化するために、XmlSerializer クラスが使用するデリゲートを示します。 |

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