STS-34
名称:STS-34
オービター名称:アトランティス
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1989年10月18日
着陸年月日:1989年10月23日
宇宙飛行士:ドナルド・ウィリアムズ/マイケル・マッカリー/フランクリン・チャン・ディアズ/シャノン・W・ルシッド/エレン・バーカー
飛行時間:119時間39分
STS-34のアトランティスは、木星探査機ガリレオをシャトルから放出し、木星に向けて送りだしました。
ガリレオは史上初めて木星の大気のなかに送りこむ観測器を搭載しています。木星の大気温度や密度、化学組成を観測する目的で、9年をかけて開発・製作がなされ、NASAの探査機のなかでももっとも複雑で精巧に設計されました。ほんとうは1986年5月に打ち上げられるはずだったのですが、その年1月にチャレンジャーの爆発事故がおきたために延期されていたものです。
5日間の宇宙飛行のあいだにアトランティスでは、南極上空のオゾン層の破壊状況の観測も行われました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・アトランティスは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(アトランティス)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
木星探査機ガリレオの放出や、オゾン層の観測を行ないました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 平成元年10月
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