アンドレア・ドーリア (客船)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/10 19:06 UTC 版)
アンドレア・ドーリア | |
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基本情報 | |
船種 | 客船 |
船籍 | ![]() |
所有者 | イタリアン・ライン |
運用者 | イタリアン・ライン |
建造所 | アンサルド造船所 |
経歴 | |
進水 | 1951年6月16日 |
竣工 | 1952年12月 |
就航 | 1953年1月14日 |
最後 | 1956年7月25日、衝突事故により沈没 |
要目 | |
総トン数 | 29,083 トン |
全長 | 213.4 m |
全幅 | 27.5 m |
機関方式 | 蒸気タービン |
推進器 | 2軸 |
出力 | 50,000馬力 |
最大速力 | 25.3ノット |
航海速力 | 23.0ノット |
旅客定員 | 1,241名 |
乗組員 | 563名 |
アンドレア・ドーリア(Andrea Doria)は、イタリアのイタリアン・ラインが運航した客船(オーシャン・ライナー)。1956年にニューヨークへ向かう途中、衝突事故を起こし転覆・沈没した。
概要
第二次世界大戦により「レックス」「コンテ・ディ・サボイア」等の大型客船を失ったイタリアン・ラインは、戦後の1950年代に3万総トン級客船5隻の建造を開始した。本船はその三番船である。1952年12月、イタリアのアンサルド造船所で竣工し、1953年1月14日より北大西洋航路に就航した。
戦前のオーシャンライナーと比較すると小ぶりで速力も遅いが、近代的な単煙突となり、洗練された流麗なスタイルが特徴である。本船の前に建造された、ほぼ同サイズの客船「ジュリオ・チェザーレ」「アウグストゥス」がディーゼル機関を搭載していたのに対して、運行スケジュールの正確さが求められるニューヨーク線に投入される本船は、蒸気タービン機関を搭載し、航海速力を約2ノット高速化している。戦前よりイタリアンラインの客船の特徴であったリドデッキ(露天甲板)のプールも継承されており、1等、キャビンクラス・ツーリストクラスそれぞれに専用のプールが設けられていた。戦後の客船らしくレーダーを装備していたが、衝突を避けることはできなかった。
衝突による沈没
衝突

1956年7月25日、ニューヨークへ向かっていた本船は、霧が立ちこめる中、翌日の入港を目指して、200海里東のナンタケット灯台船の南側を通過した。濃霧により視界が悪いことを踏まえ、船長のピエロ・カマライは速力をやや落とし、防水隔壁の閉鎖を命じた。一方、ニューヨークを出港して北欧へ向かっていたスウェーデン・アメリカ・ラインの客船「ストックホルム」は、本船とほぼ正対する形で接近しつつあった。
ナンタケット灯台船の南側はニューヨーク港に出入りする船舶で混雑するため、国際海上安全委員会は東行船は西行船より20海里南の航路を通ることを推奨していた。しかし、「ストックホルム」の船籍国であるスウェーデンは同委員会に参加しておらず、「ストックホルム」は本船が航行する西行き航路を逆走する形で急速に接近していった。
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来援した救助船
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傾斜を増す本船
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転覆した本船
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沈みゆく本船
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沈没後の渦
脚注
参考文献
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。
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- 竹野弘之「客船史つれづれ草(9)アンドレア・ドリアの沈没」『世界の艦船』第679号、海人社、2007年9月、162-165頁、NAID 40015583765。
関連項目
- ゴーストシップ - 作中に登場するアントニア・グラーザのモデルとなった。
- PAYDAY2 - ゲーム起動時のOPムービーにてダイヤモンドの持ち主がいなくなりダイヤモンドが失われた後 沈没船からダイヤモンドが発見されたという設定。その沈没船の名前として船首左側に『ANDREA DORIA』と書かれている。
- ルース・ローマン - 衝突・沈没事故の際、当時3歳の息子と共に乗船していて救助された。
外部リンク
「SS Andrea Doria」の例文・使い方・用例・文例
- プレスリリースによれば、競合他社の新しいノートパソコンにはSSDが採用されているとのことだ。
- HDDをSSDに換装するサービスも承ります。
- 彼はESS(英語研究部)に入っています。
- USSコールがアデンに停泊する間、17人の船員がテロリスト攻撃の結果として死んだ
- 彼が権力を握る支援を行ったが、1943年以後SSにより失墜させられた1921年にヒトラーにより作られたナチ民兵
- 以前はヨーロッパ東部とアジア北部を占めるUSSRの中で最大のソビエト社会主義共和国
- ドイツのナチス党員で、SSとゲシュタポの署長であり、600万人のユダヤ人の大量虐殺を監督した(1900年−1945年)
- SS説という,学習を記号と記号対象の結び付きによって説明する理論
- NEISSという危害情報システム
- SS25という,移動式の大陸間弾道ミサイル
- SS20中距離弾道ミサイルという中距離ミサイル
- SSという,ソ連の中距離核ミサイル
- この映画は,地球の上空約400キロの軌道を時速2万8000キロで回りながらの国際宇宙ステーション(ISS)の組み立てについての3D映画だ。
- 16か国が,ISSを建設するために共に作業をしている。
- 映画では,宇宙遊泳のシーンや,宇宙飛行士がISSを組み立てるためにロボットアームを使うところが見られる。
- 東京の品川アイマックスシアターでのオープニングセレモニーでは,宇宙飛行士の若田光一さんが,スペースシャトルとISSのドッキングシーンをどうやって撮影したかを説明した。
- 若田さんは2000年10月にスペースシャトルに搭乗し,ISSの組み立てに携わった。
- 野口さんは国際宇宙ステーション(ISS)の全地球測位システム(GPS)のアンテナを交換した。
- 8月1日,野口さんはロビンソンさんとともに2回目の船外活動を行い,ISSの故障した姿勢制御ジャイロを新しいものと交換した。
- これらの品目は,国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込める飲食物のリストに追加される予定だ。
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