SL6とは? わかりやすく解説

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モルニヤ

分類:ロケット
名称:モルニヤ(Molniya/A-2-e/SL-6)
打ち上げ国名機関:旧ソ連/ロシア
開発機関・会社:ソ連一般機械製作省
運用機関会社:ソ連戦略ロケット軍/ロシア宇宙軍
打ち上げ場所:チュラタム射場(バイコヌール宇宙基地)/プレセツク射場
運用開始年:1960年

モルニヤロケットは、スプートニク(A)ロケットから発展したもので、ソユーズ(A-2)ロケットの上にさらに上段(第4段に相当)を積み重ねた形になりますが、実際にはソユースロケットよりも先に実用化されています。モルニヤ通信衛星打ち上げ使われたことからそう呼ばれますが、A-2-eあるいはSL-6と呼ばれてます。初め使われたのは1960年10月火星探査機打ち上げたときで、主に地球脱出軌道に乗る惑星探査機や、長楕円軌道通信衛星早期警戒衛星などの打上げ用いられきました。しかし、現在ではこの用途にはプロトンロケット(SL-12/13、D-1-e)が用いられることが多く最近ではあまり使われていません。

1.どんな形をし、どんな性能持っているの?
モルニヤは、ソユーズ最上の上にさらに第4段に当たるブロックLを追加したロケットです。ブロックLは、長さ2.64m、直径2.41mで、ケロシン/液体酸素推進剤とする推力6.8トンロケット・エンジン1基が付いてます。第3段となるブロックIはソユースロケットと同じですが、推進剤搭載量は約90%に減らされています。A-2-eロケット全長は42m、最大幅は10.3mで、離昇重量306トンなります。モルニヤ型通信衛星用い傾斜角65度、高度400km×40,000kmの長楕円軌道への投入質量は1,600kg、火星へ向かう軌道への投入質量は950kgになります

2.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
サステイナー段とブースター段の合計5基のエンジンは、秒読みの4秒前で同時に点火されます。ブースター段は120秒間燃焼した後、放射状サステイナー段から四方分離されます。サステイナー段はなおも190秒間燃焼続けて上段切り離します。ブロックEは230燃焼しブロックLとペイロードパーキング軌道乗せます。ブロックLはパーキング軌道上で点火されて、ペイロード長楕円軌道あるいは地球脱出軌道送り出します。

3.どんなものを打ち上げたの?
モルニヤ通信衛星マルス火星探査帰べネラ金星探査コスモス早期警戒衛星打ち上げました。

4.どのくらい成功しているの?
初期にはブロックLの再点火困難な問題があって、20回以上ペイロード脱出軌道送り出すことに失敗してます。1993年までのミッション成功率83%程度推定されています。

5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
ヴォストークスプートニクソユーズあります




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