NOLR-8とは? わかりやすく解説

NOLR-8

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/12 01:36 UTC 版)

NOLR-8は、海上自衛隊電波探知装置(ESM)[1]対艦ミサイル防御(ASMD)を主眼とした新世代の電子戦装置として、護衛艦(DD)などに搭載された。メーカーは日本電気[2]


  1. ^ a b 小滝 2014.
  2. ^ a b c d e f g h 川村 2014.
  3. ^ 香田 2015, pp. 112–117.
  4. ^ a b 技術開発官(船舶担当) 2002, p. 85.
  5. ^ a b 近藤 2014.
  6. ^ a b 香田 2015, pp. 204–205.
  7. ^ 七宮 2014.


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NOLR-8

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 23:55 UTC 版)

「NOLR-8」の記事における「NOLR-8」の解説

電妨(NOLQ-X)の受信装置担当した日本電気によって、その技術的成果全面活用した電波探知装置として開発されたのがNOLR-8であった。これは同社NOLR-6後継機種位置付けられたが、このような経緯のために、従来はまった別系列のASMD重視機種となっており、通信波帯ESM機能削除する一方で、ミサイル・シーカー波の瞬時探知全方位同時捜索などの機能備え、また戦術情報処理装置電波妨害装置との連接にも対応していた。 上記のように、電妨は受信装置だけでも5架構成であり、DDクラスへの搭載にはあまりに大規模で、価格低減のためにも小型化求められた。このことから、同時期にアメリカ海軍装備化したAN/SLQ-32モデルに、受信装置を1とするための検討着手した小型化のため、まずIFM処理で周波数多重計測する新し技術開発行って計測ハードウェア電妨の半分以下とした。またマルチビーム・モノパルス処理については、処理ハードウェア耐環境性能を向上させることで、空中線側に大部分の処理を集約するとともに全体的に実装高密度化するための再設計実施して、1内への収容実現された。 また電妨の技術的陳腐化対応して新技術適用による性能向上も図られた。マルチビーム・モノパルス方探については、アンテナビーム数を電妨試作機の約4倍として精度感度を向上させており、またこれに伴うハードウェア規模増大抑制するために小型マルチビーム・アンテナを新たに採用して、これにMMIC技術用いた小型受信モジュール組み合わせることで小型高精度化を両立させた。また探知理については、新たにソフトウェア信号処理導入することで性能向上を図ったこのように開発され装置は、昭和60年度艦に搭載され海上公試迎えたものの、公試中から早くも長短両面顕在化したことから、海上幕僚監部主導のもと、官民合同戦力化検討会が設けられ改良重ねられた。特に誤追尾マスト遮蔽問題への対策求められることになった。誤追尾問題は、一般船舶のレーダー電波地形による反射電波による偽目標を含む多数目標探知してしまい、追尾処理が混乱することが主原因であり、追尾分解能の向上による対策図られたが、ソフトウェア処理を採用していたことが幸いし大幅な処理の追加にも関わらず迅速に開発を行うことができた。またマスト遮蔽問題マストによる電波遮蔽)については、艦上での配置について装置メーカー側が容喙することはできない認識していたのに対し海幕造船会社側が予想以上に協力的で、マスト形状自体変更まで含めた改善が行われた。

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