NOLR-6とは? わかりやすく解説

NOLR-6

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 14:41 UTC 版)

NOLR-5」の記事における「NOLR-6」の解説

DD向けとして、NOLR-5と同じ手法開発されたのがNOLR-6であったNOLR-5よりも周波数帯拡大したほか、無線通信使用する周波数帯における方向探知機能が付加されており、「たちかぜ」(46DDG)を端緒として、52年計画まで7年間にわたって製造された。 また昭和53年度からは、電波妨害装置ECM)との連接機能付加したNOLR-6Bが調達されるようになり、「はつゆき」(52DD)より搭載された。また昭和55年度からは、分析系と方探系の機能分離したNOLR-6Cが調達されるようになり、「さわゆき」(54DD)より搭載された。 この時期には対艦ミサイル防御(ASMD)が重視されるようになっており、パルス繰返周波数 (PRF) の測定誤差問題となった対艦ミサイルシーカー頻用されるXバンド軍民航海レーダーでも広く用いられる周波数であるため、両者区別するためにPRF迅速に測定する必要があったが、NOLR-1では機械掃引式で測定していたもの電子掃引式に変更したことで多少改善したとはいえ依然として測定誤差大きく正確な値を得るためにはかなりの時間が必要であった。この問題対し米海軍がAN/BLR-1に付加装置設けてPRF短時間測定していることに範をとって、海上訓練指導隊群司令部電子戦研究班では、NOLR-6に連接するためのアナログ式付加装置開発し防衛技術奨励賞受賞したものの、まもなくデジタル式国産ミサイル警報装置(OLR-9)が装備されたために、アナログ式付加装置装備化されなかった。

※この「NOLR-6」の解説は、「NOLR-5」の解説の一部です。
「NOLR-6」を含む「NOLR-5」の記事については、「NOLR-5」の概要を参照ください。

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