NOLQ-2
NOLQ-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 03:00 UTC 版)
このような経緯を踏まえて、水電妨(NOLQ-X)を元にした電波探知妨害装置として開発されたのがNOLQ-2であった。これは水電妨の技術的成果を採用しつつ、下記のような変更を行ったものであった。 要求の変更 艦隊防御主体から対象をミサイルおよびミサイル・プラットフォームとし、ECMの要求能力も下方修正とした。一方、ハイダイブしてくるミサイルに対処するため、高仰角系目標対処が追加された。 大幅な小型化 重量ベースで約半分となった。この一環として、開発品では電子計算機としてAN/UYK-20を使用していたのに対し、NOLQ-2ではマイクロプロセッサによる分散コンピューティングが導入された。ただしこの方式に伴うインターフェース制御等の開発には苦労が伴い、この要因による不具合も多発した。 NOLQ-2はこんごう型(63DDG)より装備化されており、増大する経空脅威に対して同時多目標対処能力を向上し、イージスシステムのC&D機能との連接の円滑化やMk 36 SRBOCとの連接を確立したほか、電波妨害弾(EJ弾)の制御機能を付加するなどの改造が加えられた。続くあたご型(14DDG)でも、一回り小型化するなどした改正型であるNOLQ-2Bが搭載されており、63DDGではECMアンテナが衛星通信アンテナと正対したときに衛星通信アンテナが焼損する恐れがあったのに対して、14DDGではこのような干渉を回避するため、アンテナ配置を変更した。またまや型(27DDG)でも同系列のNOLQ-2Cが搭載されたが、これは妨害機能を削除した電波探知装置となった。
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