NATO加盟国の一覧
【2022年最新】NATO(北大西洋条約機構)加盟国の一覧
2022年10月現在、NATO加盟国は30か国あり加盟順に、アイスランド、アメリカ、イタリア、イギリス、オランダ、カナダ、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、ギリシャ、トルコ、ドイツ、スペイン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、エストニア、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、アルバニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニアである。NATO加盟国の地図(外務省HP)
NATO(北大西洋条約機構)の原加盟国と加盟国増加の変遷
NATO(North Atlantic Treaty Organization)とは、日本語では「北大西洋条約機構」または「北大西洋同盟」とも呼ばれ、第二次世界大戦後に設立されたソ連を中心とした共産主義国家に国家間で連携して対抗して行くための共同防衛条約である。1949年にアメリカ合衆国のワシントンD.C.で北大西洋条約が調印され、その発足時の加盟国は、アイスランド、アメリカ、イタリア、イギリス、オランダ、カナダ、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルクの12か国だった。
その後は以下の順序で加盟国は増加している。
1952年2月・・・ギリシャとトルコが加盟
1955年5月・・・ドイツが加盟(当時は「西ドイツ」)
1982年5月・・・スペインが加盟
1999年3月・・・チェコ、ハンガリー、ポーランドが加盟
2004年3月・・・エストニア、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ルーマニアが加盟
2009年4月・・・アルバニア、クロアチアが加盟
2017年6月・・・モンテネグロが加盟
2020年3月・・・北マケドニアが加盟
EU加盟国の中のNATO加盟国と非加盟国(2022年10月現在)
EU加盟国の中にはNATO加盟国と非加盟国がある。まず2022年10月現在のEU加盟国を列挙すると、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロヴァキア、スロヴェニア、スペイン、スウェーデンの27か国である。このうち、NATOへの加盟/非加盟で分類すると下記のようになる。EU加盟国でかつNATO加盟国・・・ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、デンマーク、エストニア、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、ルーマニア、スペインの計19か国
EU加盟国でかつNATO非加盟国・・・オーストリア、キプロス、フィンランド、アイルランド、マルタ、スロヴァキア、スロヴェニア、スウェーデンの計8か国
イギリスについては2020年12月末をもってEUを脱退しているため(いわゆるブレグジット)、上記のリストの中には含まれない。
なお、2022年2月24日に開始したロシアのウクライナ侵攻を受けて2022年の5月にはフィンランドとスウェーデンがNATOへの加盟申請を行った。両国の加盟には、NATOの既存の加盟国全30か国の批准が条件として必要(全会一致)であり、2022年10月現在、NATO加盟各国にてNATO加盟議定書の批准をめぐっての審議や決議が進行中である。
NATO加盟国であると誤解されがちな国の一覧
NATOは「North Atlantic(北大西洋)」地域、つまり北米とヨーロッパの地域における共同防衛条約である。また、その条約の第5条には、「加盟国のうち1か国にでも武力攻撃が行われた場合は全加盟国への攻撃とみなして、全加盟国が反撃をする」といった趣旨の条文があり、集団防衛を行うことが行動原理となっている。よって、しばしば「日本」「韓国」「台湾」などもNATO加盟国であるかのような見方をされることがあるが、これらの国は北米とヨーロッパから地理的に離れており、集団防衛を相互に行うには不都合が多いと考えらえる。
なお、2022年10月現在、日本と韓国についてはNATOの「パートナー国」の位置づけになっており、「国別パートナーシップ協力計画(IPCP)」に基づき協力関係にある。
ウクライナとNATO
ウクライナは、ソビエト連邦の崩壊に伴い1991年にウクライナは独立を果たしてできた国であるが、独立後は中立国を宣言し、ロシアや他の独立国家共同体(CIS)諸国とも部分的に連携する一方で、1994年からはNATOともパートナーシップ(加盟国ではない)を結ぶという状態にあった。独立後、ウクライナは中立国を宣言し[6]、旧ソ連のロシアや他の独立国家共同体(CIS)諸国と限定的な軍事提携を結びつつ、1994年には北大西洋条約機構(NATO)とも平和のためのパートナーシップを結んだ。またEUとの間でも連携を深めようという時期も、距離を置こうという時期もあった。
こうした中、「2022年ロシアのウクライナ侵攻」以降、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、2022年2月28日にはEU加盟に向けた申請書に署名、2022年10月にはNATOへの加盟申請を表明するなど、対ロシアの姿勢を鮮明にしている。
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