メーストール
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/04 17:26 UTC 版)
メーストール(古希: Μήστωρ, Mēstōr)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してメストルとも表記される。主に、
の2人が知られている。以下に説明する。
ペルセウスの子
このメーストールは、ミュケーナイ王ペルセウスとアンドロメダーの子で、アルカイオス、ステネロス、ヘレイオス、エーレクトリュオーン、ゴルゴポネーと兄弟。ペロプスの娘リューシディケーとの間にヒッポトエーをもうけた。ヒッポトエーはタピオスの母、タピオスはプテレラーオスの父[1]。
後にプテレラーオスの子供たちは、ミュケーナ王エーレクトリュオーンに祖メーストールの土地を渡すよう求め、争いになった[2]。
プリアモスの子
このメーストールは、トロイア王プリアモスの子の1人[3][4]。トロイア戦争の際にアキレウスがイーデー山を攻めたとき、アイネイアースは逃げたためメーストールは殺された[5]。『イーリアス』にはプリアモスがメーストールの死を嘆く場面がある[6]。
その他のメーストール
脚注
参考文献
- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- 『プラトン全集12 ティマイオス・クリティアス』種山恭子・田之頭安彦訳、岩波書店(1975年)
- ホメロス『イリアス(下)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)
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