JBK-MC43型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 23:02 UTC 版)
「ホンダ・CB250F」の記事における「JBK-MC43型」の解説
2010年に発表されたJBK-MC41型CBR250Rの派生車種でMC41E型エンジン・鋼管トラス構造のダイヤモンド型フレームなどの基本コンポーネンツならびに一部オプションを共用する。CBR250R同様にタイ王国バンコクのタイ・ホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド(Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.)が製造し、本田技研工業が輸入事業者となって販売された。 開発コンセプトはニューライトシングルネイキッドスポーツ。ネイキッドタイプで所謂ストリートファイターというカテゴリーに分類されるロードスポーツモデルである。このためベースとなったCBR250Rから外観面では以下の変更点がある。 カウル類を除去 ハンドルをセパレートタイプからグリップ位置を上方に65mm・手前に24mm移動したバータイプへ変更 メーターは回転・スピード・水温・オド・トリップ・時計をデジタル液晶バーグラフ表示 エンジン本体ならびにクランクケースの塗装を銀色へ変更 また、車体サイズは全長x全幅x全高:2,035x760x1,045(mm)・ホイールベース1,380mm・最低地上高150mm・シート高780mmで、車重はコンバインドABS装着モデルが161㎏、未装着モデルが158㎏である。 搭載されるMC41E型水冷4バルブDOHC単気筒エンジンは1次バランサーシャフト・サイレントカムチェーン・メタルクランク軸受けなどを採用した高い静粛性・容量13LのタンクからPGM-FI電子式燃料噴射装置による燃料供給・フルトランジスタ式バッテリー点火装置・O2センサーによるフィードバック制御・排気ガス再燃焼機構・キャタライザー内蔵マフラーにより高い環境性能を実現しており、内径x行程:76.0x55.0(mm)・排気量249㏄・圧縮比10.7に設定。ただし本モデルに搭載されるバージョンは、CBR250R2014年モデルへのマイナーチェンジで実施されたインレットダクトとコネクティングチューブ形状ならびにバルブタイミング変更した改良タイプと同様で、最高出力21kW(29ps)/9,000rpm・最大トルク23.0Nm(2.3kgf・m)/7,500rpmのスペックを発揮する。動力伝達は常時噛合式6段マニュアルトランスミッションを経てチェーンドライブにより後輪を駆動する。 サスペンションは前輪が37mm径の正立テレスコピック、後輪プロリンク式モノショックによるスイングアームでキャスター角25°30´・トレール量98mmに設定。タイヤは前輪110/70・後輪140/70の17インチとし、ブレーキは前輪296mm・後輪220mmのローター径によるシングルディスクを装着するが、これらはすべてCBR250Rと共通である。 2014年の発売以降数度のモデルチェンジを実施したが、2016年7月1日に施行された欧州Euro4とWMTCを参考とした規制値および区分の平成28年自動車排出ガス規制に対応させず、平成18年規制に基く継続生産車である本モデルは2017年8月31日 をもって生産終了となった。 実質的後継モデルは2018年3月8日発表、同年5月22日発売の型式名2BK-MC52・車名CB250Rである。
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