GT80とは? わかりやすく解説

ヤマハ・GT

(GT80 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/01 20:41 UTC 版)

1972 Yamaha GT50

ヤマハ・GT(ジーティー)とは、ヤマハ発動機が製造していたオートバイの車種名。通称はミニトレ。排気量50ccクラスのGT50と、同80ccクラスのGT80がシリーズ車種として展開された。

概要

GTは、同社のDT1のミニチュア風のデザインで前傾シリンダーのロータリーディスクバルブエンジンを搭載したFT1 (FT50)を元祖とする。GTシリーズは、先代のコンセプトと「ミニトレ」の愛称を受け継ぎ、バーチカルシリンダーのピストンリードバルブエンジンを搭載した初代GT50/80系と、リアサスペンションカンチレバー式スイングアームを採用した二代目GT50/80系との、2世代にわたるモデルが存在する。初期型モデルのシフトは「ボトムニュートラル方式」といわれる、前後にペダルがあるシーソー式のシフトを採用し、前側のペダルを押し下げると、1速→2速→3速→4速とシフトアップされ、後ろ側のペダルを押し下げると、4速→3速→2速→1速とシフトダウンされる。ロータリータイプと同じシーソー型だが、ホンダ・カブに採用されているロータリータイプと方式が異なり、4速からいきなりニュートラルに戻ることはない。なお、1979年版のカタログには、当時プロボクサーとして活躍していた具志堅用高が登場している。

GT80

ヤマハ・GT80
(第1世代)
基本情報
排気量クラス 小型自動二輪車
メーカー ヤマハ発動機
エンジン 72 cm3 2サイクル
空冷ピストンリードバルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比 47.0 mm × 42.0 mm / 7.1:1
最高出力 6.0ps/7,000rpm
最大トルク 0.65kg-m/6,500rpm
車両重量 64 kg
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1972年デビュー。ボディサイズはGT50と同じであるが、ダブルシートを採用し2人乗りが可能であったが、シートがやや50よりも長いタンデムシート対応であることやステップが付いているだけであり、大人2人で乗車するのは困難であると思われる。最高出力は4,9psとなる。1977年のマイナーチェンジではマフラーの形状が変更となり、若干の耐久性や信頼性がUPしたものと考えられる。

1979年にはフルモデルチェンジされ、タコメーター装備、サスペンション、燃料タンク、シート形状などデザインが一新され、ボディも大型化された。全体的フォルムは同じくフルモデルチェンジを受けたMR80をコンパクト化したような感じにも受取れる。最高出力も6,3ps、最大トルクも0,67kg-mにUPした。ライバルはスズキのミニクロ(CM75)とのことである。(排気量ではミニクロがやや少なく、エンジンはロータリーバルブであった。)

GT50

ヤマハ・GT50
(第2世代)
1972 Yamaha GT50
基本情報
排気量クラス 原動機付自転車
メーカー ヤマハ発動機
エンジン 49 cm3 2サイクル
空冷ピストンリードバルブ単気筒
最高出力 4.0ps/7,000rpm
最大トルク 0.45kg-m/6,000rpm
車両重量 64 kg
テンプレートを表示

1972年デビュー。ボディサイズは「GT80」と同じであるが、長めのシングルシートを採用。前モデルであった「FT50」は空冷2サイクルロータリーバルブエンジンを搭載していたが、空冷2サイクルピストンリードバルブを採用。最高出力は4,0psとなる。1977年のマイナーチェンジで、マフラーの形状が変更となり若干の耐久性や信頼性がUPしたものと考えられる。またシフトが4速から5速へと変更。

1979年にはフルモデルチェンジされ、サスペンション、燃料タンク、シート形状などデザインが一新され、ボディも大型化された。全体的フォルムは同じくフルモデルチェンジを受けたMR50をコンパクト化したような感じにも受取れる。エンジンは引続きピストンリードバルブ方式であるが、最高出力が5,0ps、最大トルクも0,47kg-mとUPした。ライバルはスズキのミニクロ(CM50)であるといわれていた。免許制度の関係上、GT80よりもGT50の方が人気があった。また通称である「ミニトレ」以外に「銀バエ」などとも呼ばれていた。

脚注

  1. ^ 外部リンク「ウェビック - ヤマハ GT50の総合情報」参照。

関連項目

外部リンク


GT80

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/01 14:28 UTC 版)

ヤマハ・GT」の記事における「GT80」の解説

1972年デビューボディサイズは「GT80」と同じであるが、長めのシングルシートを採用。前モデルであった「FT50」は空冷2サイクルロータリーバルブエンジンを搭載していたが、空冷2サイクルピストンリードバルブを採用最高出力は4,0psとなる。 1977年マイナーチェンジで、マフラー形状変更となり若干耐久性信頼性がUPしたもの考えられる。またシフト4速から5速へと変更1979年にはフルモデルチェンジされ、サスペンション燃料タンクシート形状などデザイン一新されボディ大型化された。全体的フォルム同じくフルモデルチェンジ受けたMR50をコンパクト化たような感じにも受取れるエンジン引続きピストンリードバルブ方式であるが、最高出力が5,0ps、最大トルクも0,47kg-mとUPした。 ライバルスズキのミニクロ(CM50)であると言われていた。 免許制度の関係上、GT80よりもGT50の方が人気があった。また通称である「ミニトレ」以外に「銀バエ」などとも呼ばれていた。

※この「GT80」の解説は、「ヤマハ・GT」の解説の一部です。
「GT80」を含む「ヤマハ・GT」の記事については、「ヤマハ・GT」の概要を参照ください。

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