GAZOO Racing
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 17:35 UTC 版)
「GR (トヨタ自動車)」の記事における「GAZOO Racing」の解説
トヨタ自動車 > トヨタ自動車のモータースポーツ > TOYOTA GAZOO Racing GRブランドの根幹を為すモータースポーツ活動である。成瀬弘の信条であった、レースを通して技術や人を鍛えることを目的としており、勝つことを第一の目的とした世界選手権のようなビッグカテゴリから、人材育成や市販車開発を目的とする草レースまで幅広く参戦を行っている。表記は「Gazoo Racing」や「GAZOO RACING」などの揺れがあるが、現在公式では「GAZOO Racing」で統一されている。またTOYOTA GAZOO Racingは頭文字を取ってTGRとするのが公式な略称である。 レースからフィードバックしているのはパワーユニットやトランスミッション技術のような自動車に直接生かせるものだけでなく、レーシングカーの開発の手法(開発プロセス、組織論、シミュレーション技術など)もそうである。また市販車のテストドライバーが市販車開発のためにレースに参戦したり、逆にプロのレーシングドライバーが市販車開発の現場に直接携わる機会が増えている。GRスープラは前者、GRヤリスは後者のパターンで開発されている。またC-HRがプロトタイプの段階でニュルブルクリンク24時間に参戦したように、GRシリーズ以外のトヨタ/レクサスの車作りにも大きな影響を与えている活動である。 本社以外にも世界のトヨタ法人の多くが「GAZOO Racing ○○(国の名前)」を名乗り参戦しているが、一部マーケティングや参戦体制の都合でGAZOO Racingを名乗っていない場合もある。また北米のレクサスは2019年を最後にGAZOO Racingを名乗っておらず、日本のレクサスも2019年を最後にTOYOTA GAZOO Racingに引き継いだため、2020年現在『LEXUS GAZOO Racing』としては活動は行われていない。 発足以降、ル・マン24時間初制覇、FIA 世界耐久選手権(WEC)ドライバー/チームズタイトル獲得、世界ラリー選手権(WRC)ドライバー/コ・ドライバー/マニュファクチャラーズタイトル獲得、ダカール・ラリー初制覇、NASCARカップ戦ドライバー/マニュファクチャラーズタイトル獲得などの実績を残している。なおWRCのマニュファクチャラーズトロフィーには、トヨタのエンブレムではなく「GR」のそれが刻まれている。 チームとしての参戦だけでなくラリーチャレンジや86/BRZといったレースシリーズ、TOYOTA GAZOO Racing Festival(TGRF)のようなイベントなども開催して、モータースポーツ文化振興を精力的に行っている。2020年にはトヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)やTGRラリーチャレンジなどの育成組織を統合整理し、WECとWRCへの若手ドライバー輩出を目指す「TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)」を設立した。 公式マスコットキャラクターは「くま吉」「モリゾウくん」「ルーキー」。 「トヨタ自動車のモータースポーツ」も参照 TOYOTA GAZOO Racing ニュルブルクリンク24時間レース 世界耐久選手権(WEC。ル・マン24時間レースを含む) 世界ラリー選手権(WRC) ダカール・ラリー 全日本スーパーフォーミュラ選手権 全日本ラリー選手権 スーパーGT スーパー耐久 NASCARカップ戦 86/BRZレース ネッツカップ・ヴィッツレース ラリーチャレンジ 全日本F3/F4 イギリスツーリングカー選手権(BTCC) ストックカー・ブラジル LEXUS GAZOO Racing SUPER GT(~2019年、TOYOTA GAZOO Racing名義で継続中) IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(〜2017年、レクサス・レーシング名義で継続中) LF-A(2010年ニュルブルクリンク24時間) 86(2012年スーパー耐久) TS050 HYBRID(2016年WEC) ヤリスWRC(2018年WRC) ハイラックスEVO(2019年ダカール・ラリー) カローラ(2020年ストックカー・ブラジル)
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