破滅へのカウントダウン
(Countdown to Extinction から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 08:07 UTC 版)
『破滅へのカウントダウン』 | ||||
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メガデス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1992年1月 - 4月 | |||
ジャンル | ヘヴィメタル、スラッシュメタル | |||
時間 | ||||
レーベル | キャピトル・レコード | |||
プロデュース | マックス・ノーマン、デイヴ・ムステイン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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メガデス アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Foreclosure Of A Dream」 - YouTube 「Sweating Bullets」 - YouTube |
『破滅へのカウントダウン』(原題:Countdown to Extinction)は、メガデスが1992年に発表した5作目のアルバム。
解説
前作『ラスト・イン・ピース』と同じラインナップで制作され、メガデスのアルバムとしては初めてメンバー全員が作曲に関わるようになった。「ハイ・スピード・ダート」の歌詞は、デイヴ・ムステインが当時熱中していたスカイダイビングを題材としており[2]、「サイコトロン」の歌詞はマーベル・コミックのキャラクターであるデスロック(Deathlok)をモチーフとしている[3]。
従来のアルバムと違ってミディアム・テンポの楽曲が中心の構成となり、アレンジもシンプルになったため、一部で否定的な評価もあり、『ローリング・ストーン』誌では「メガデスのファンを惹きつけていた情熱、エナジー、多様性といった特質は、本作では和らげられてしまった」「より幅広い聴衆を惹きつけるかもしれないが、旧来のファンは失望するだろう」と評されている[4]。しかし、最終的にはメガデスにとって最大の成功作となり、本国アメリカではBillboard 200において2位に達し、バンドは初の全米トップ10入りを果たした[5]。イギリスでも5位に達し、2作連続の全英トップ10入りを果たした[6]。第35回グラミー賞では、本作がベスト・メタル・パフォーマンス部門にノミネートされたが受賞はならなかった[7]。
本作からは「狂乱のシンフォニー」(全米71位・全英15位)、「スキン・オー・マイ・ティース」(全英13位)、「スウェッティング・ブレッツ」(全英26位)といったシングル・ヒットが生まれた。
アルバムは本国アメリカよりも日本で先行発売され、日本盤には映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』に提供された「ブレイクポイント」と、映画『ビルとテッドの地獄旅行』に提供された「ゴー・トゥ・ヘル」の2曲が追加された。
本作に伴うアメリカ・ツアーは、スイサイダル・テンデンシーズやストーン・テンプル・パイロッツをオープニングアクトに従えて行われたが、ムステインは再びドラッグに依存するようになってしまい[2]、1993年に予定されていた日本公演を中止して、ムステインはしばらくリハビリテーションに専念した。
2004年リマスター盤
デイヴ・ムステイン自身のプロデュースによる2004年のリマスター盤は、4曲のボーナス・トラックが追加収録され、日本盤も同様の仕様となった。「クラウン・オブ・ワームス」は、ムステインが憧れていたダイアモンド・ヘッドのシーン・ハリスが書き下ろした歌詞を元に、ムステインが歌詞の順番を組み替えて作られた楽曲で[3]、1994年のシングル「終わりなき旅路」のカップリング曲であった。デモ・ヴァージョン3曲はアルバム・ヴァージョンとアレンジが異なる。
リマスターに伴い、「スウェッティング・ブレッツ」はオリジナル・ヴァージョンよりもイントロが長くなった。
収録曲
特記なき楽曲は作詞・作曲ともにデイヴ・ムステインによる。各曲の収録時間はオリジナル盤に基づく。
- スキン・オー・マイ・ティース - Skin o' My Teeth - 3:14
- 狂乱のシンフォニー - Symphony of Destruction - 4:02
- アーキテクチャー・オブ・アグレッション - Architecture of Aggression - 3:34
- 作詞:デイヴ・ムステイン、作曲:デイヴ・ムステイン/デヴィッド・エレフソン
- フォアクロージャー・オブ・ア・ドリーム - Foreclosure of a Dream - 4:17
- 作詞:デイヴ・ムステイン/デヴィッド・エレフソン、作曲:デイヴ・ムステイン
- スウェッティング・ブレッツ - Sweating Bullets - 5:03
- ディス・ワズ・マイ・ライフ - This Was My Life - 3:42
- 破滅へのカウントダウン - Countdown to Extinction - 4:16
- 作詞:デイヴ・ムステイン/ニック・メンザ/デヴィッド・エレフソン、作曲:デイヴ・ムステイン/マーティ・フリードマン
- ハイ・スピード・ダート - High Speed Dirt - 4:12
- 作詞:デイヴ・ムステイン/デヴィッド・エレフソン、作曲:デイヴ・ムステイン
- サイコトロン - Psychotron - 4:42
- キャプティヴ・オナー - Captive Honour - 4:14
- 作詞:デイヴ・ムステイン/デヴィッド・エレフソン、作曲:デイヴ・ムステイン/マーティ・フリードマン/ニック・メンザ
- アッシュズ・イン・ユア・マウス - Ashes in Your Mouth - 6:11
- 作詞:デイヴ・ムステイン、作曲:デイヴ・ムステイン/マーティ・フリードマン/ニック・メンザ/デヴィッド・エレフソン
日本盤(1992年)ボーナス・トラック
- ブレイクポイント - Breakpoint - 3:29
- 作詞・作曲:デイヴ・ムステイン/デヴィッド・エレフソン/ニック・メンザ
- ゴー・トゥ・ヘル - Go to Hell - 4:36
- 作詞・作曲:デイヴ・ムステイン/マーティ・フリードマン/デヴィッド・エレフソン/ニック・メンザ
2004年リマスター盤ボーナス・トラック
- クラウン・オブ・ワームズ - Crown of Worms - 3:17
- 作詞:デイヴ・ムステイン/シーン・ハリス、作曲:デイヴ・ムステイン
- 破滅へのカウントダウン (デモ) - Countdown to Extinction (Demo) - 3:55
- 作詞:デイヴ・ムステイン/ニック・メンザ/デヴィッド・エレフソン、作曲:デイヴ・ムステイン/マーティ・フリードマン
- 狂乱のシンフォニー (デモ) - Symphony of Destruction (Demo) - 5:29
- サイコトロン (デモ) - Psychotron (Demo) - 5:28
カヴァー
- 「スキン・オー・マイ・ティース」は、カルマのアルバム『ゼイ・ウィル・リターン』(2002年)でカヴァーされた。
- 「狂乱のシンフォニー」は、アーチ・エネミーのEP「Dead Eyes See No Future」(2004年)でカヴァーされた。また、ナイトウィッシュのライヴでマルコ・ヒエタラがリード・ボーカルを担当する形で演奏され、シングル「クオレマ・テキー・タイテイヤン」(2004年)にライヴ・ヴァージョンが収録された。
ビデオゲームでの使用例
- 「狂乱のシンフォニー」は、2005年に『ギターヒーロー』[8]および『エキサイティングプロレス7 SMACKDOWN! VS. RAW 2006』[9]で使用された。
- 「スウェッティング・ブレッツ」は、2009年に『ギターヒーロー5』で使用された[10]。
「破滅へのカウントダウン」中の朗読
アルバムタイトル曲である「破滅へのカウントダウン」中の"One hour from now, “で始まる朗読の声は、収録スタジオ近くの日本食レストランで働いていたJunというMarty Friedmanの友人のものである[11] [12]。
参加ミュージシャン
- デイヴ・ムステイン - ボーカル、ギター
- マーティ・フリードマン - ギター
- デイヴィッド・エレフソン - ベース
- ニック・メンザ - ドラムス
脚注
- ^ a b メガデス-リリース-ORICON STYLE ミュージック
- ^ a b 日本盤リマスターCD(TOCP-6744)ライナーノーツ(伊藤政則・前田岳彦)
- ^ a b リマスターCD(TOCP-6744)英文ライナーノーツ(デイヴ・ムステイン、翻訳:ブーシェ晃子)
- ^ Megadeth: Countdown To Extinction: Music reviews: Rolling Stone
- ^ allmusic (((Megadeth > Awards > Billboard Albums)))
- ^ ChartArchive -Megadeth-
- ^ Rock On The Net: Grammy Awards: Best Metal Performance
- ^ Guitar Hero (2005) (VG) -Soundtracks-(IMDb.com)
- ^ WWE SmackDown! vs. Raw 2006 (2005) (VG) -Soundtracks-(IMDb.com)
- ^ Guitar Hero 5 (2009) (VG) -Soundtracks-(IMDb.com)
- ^ Marty Friedman Official Website
- ^ Dave Mustaine Rig
「Countdown to Extinction」の例文・使い方・用例・文例
- その辞書をとってくださいto Aの形をとって
- 今年の1 月まで、「Premiumアイスクリーム」で知られるErnesto Dairyの副社長だったCarla Starkが、4 月20 日付けでHolman Health社の会長に就任することが今日発表された。
- Holman Healthの株主は、StarkがErnestoに行ったのと同じ魔法をかけてくれることを大いに期待していると報じられている。Starkは、Ernestoがグルメアイス市場において驚くべき20%というシェアを獲得することになった「Premiumアイスクリーム」のブランドを作り上げた人物である。
- Holman Healthを辞職し、Ernesto Dairyに勤めるつもりである。
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- 6 月4 日―Mertonスタジアムの取り壊しに伴い、6 月15 日から3 週間に渡り、Central通りとMerton通りの間と、9 番通りと11 番通りの間の全区域が通行止めになると、Bordertown交通局(BTA)が火曜日に発表した。
- 閉鎖区域を通る路線の4 番Central行きと11 番Uptown行きの市バスは、月曜から金曜の午前8時から9時と、午後4時から6時の間、改正された時刻表に基づいて運行する。
- 登録するには、(352) 112-3944 までお電話をいただくか、コミュニティーセンターのウェブサイトから登録用紙をダウンロードして、Addo通り948 番地、Mephisto、AZ85002 まで郵送してください。
- Dalton自動車からMark Halliwellを引き抜いてマーケティング部の部長にするって。
- タックマンモデルとは、チームビルディングにおける5段階、すなわち形成(Forming)、混乱(Storming)、統一(Norming)、機能(Performing)、散会(Adjourning)を示すモデルである。
- iStorage社は世界60か国以上でさまざまな倉庫機能を提供している。
- 「too」か「enough」を用いて文を完成させなさい。
- toのつかない不定詞を原形不定詞と言う。
- Boston Dynamicsのロボット「RHex」は、いろんな地形を走れるすごいやつです。
- ページが読み込まれたら更新情報をページ内に流し込む prototype.js
- needless to sayは不定詞の慣用表現として紹介されることが多いです。
- 動詞helpはto不定詞・原形不定詞の両方をとりますが、くだけた文体では原形不定詞が多いとされており、この例文でもそれが使われています。
- 【文法】 先行主語 《たとえば It is wrong to tell lies. の it》.
- (国際的)補助言語 《Esperanto など》.
- スギ (cryptomeria).
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