concur
「concur」とは、同意するということを意味する英語表現である。
「concur」の基本的な意味
「concur」とは、「同じ行動をする」という基本的な意味を持つ英単語で、同じ意見を持つという行動に関して「賛成する」「賛同する」、同じ方向に向けて同一歩調を取るという行為に関しては「協力する」、出来事が重なるという事象に関しては「同時に起きる」などの訳語があてられる言葉である。文法的には動詞の用法に限られ、「同意」「意見の一致」などのように名詞として用いる場合には「concurrence」、「並列の」「(複数の意見が)一致した」のように形容詞的に用いる場合は「concurrent」となる。「concur」の語源
「concur」の語源は、ラテン語で「一緒に走る」を意味する「concurrere」で、「一緒」を示す「com」と「走る」を意味する「currere」との組み合わせに由来したものである。「concur」の発音・読み方
「concur」の発音記号は「kənkə'ːr」となり、日本語読み風にカタカナ表記した場合は「コンカー」と読む。発音の目安としては、「kə」は舌の付け根を上あごの奥につけて「クゥ」と息を破裂させて曖昧に「ア」と続け、「n」で舌先を上前歯の付け根にあてて「ン」と発音、「kə'ː」で舌の奥を上あごに持ち上げる感じで息を止め「ク」と破裂させて長音で「ア」につなげ、「r」は舌を巻いて「ア」と「エ」の中間の音を出すイメージで発音する。これらを続けて「カァンカァー」と発声するイメージとなる。concur(SAP)とは
「concur(SAP)」とは、株式会社コンカー(SAPグループ)が提供する経費精算システムである。経費精算システムとは、会社が企業活動を行う中で、日常的に発生する従業員の立て替え作業、すなわち「交通費」「各種経費」「出張旅費」などにおける精算業務を合理化・効率化するITシステムのことをさす。経費精算システムを導入するメリットは、自動化を推進していく中で、経費精算に費やす時間とコストの削減を図ることができ、それによって効率化や生産性アップなど費用対効果の向上が期待できる点である。「concur(SAP)」はクラウドシステムを使用してこれらを管理し「出張・経費精算・請求書をペーパーレスにいつでも、どこからでも」をコンセプトに、世界的な規模で事業展開を図っている。日本においては、複数のアウトソーシングパートナーとの事業連携も図っており、日本独自の企業風土に基づく問題点なども精査したうえで、利用者に最適化した操作マニュアルなどを提供している点も特徴の一つとなっている。「concur(SAP)」のシステム上の特徴としては、まず直感的なインターフェイスを実現している点が挙げられる。PCやスマートフォン、タブレットといった様々なデバイスで、1つのログイン画面から共通のインターフェイスデザインを通して複数のシステムにアクセスできる点は、ログイン時の手間で生じるストレスを軽減し、ユーザーの利便性を大幅にアップさせている。紙の領収書や請求書を不要にし、各種のカードやアプリと連携させることにより現金のやり取りをなくしたほか、デジタルチェックによる承認者の手間の減少や交通系ICカードとの連携による精算者の入力の省力化などを実現して、国内シェアの上位を占めているのがこの「concur(SAP)」である。
「concur」の使い方・例文
「concur」の使い方・例文としては、「I concur with her in many points. (私は数多くの点で彼女と意見が一致している)」、「He concurred wholly that the heat and humidity were awful.(彼はその暑さと湿気がひどいという点においてまったく同感であった)」、「While concurring that economics had to make use of some universal principles, they both focused on the individual as the primary unit of analysis.(経済学は普遍的な原理を使わなければならないという点では同じだが、分析するうえでの基礎単位は個人である)」、「Many other studies concur that music is indeed efficacious in treating depression.(多くの研究が、音楽には大きなストレス軽減効果があるという点で一致している)」などを挙げることができる。コンカー・テクノロジーズ
(Concur から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 15:24 UTC 版)
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コンカー・テクノロジーズ(英: Concur Technologies)は、米国ワシントン州に本拠を置く出張・経費管理クラウド (SaaS) ベンダー。
概略
1993年にアメリカ合衆ワシントン州で創業。フォーチュン500に掲載される企業のうち7割以上が利用、全世界約150カ国の4万社以上、5200万人以上が利用するクラウド型出張・経費管理のデファクトスタンダード。エンタープライズSaaSベンダーとしては、セールスフォースに次いで第2位の売上高を誇る(2018年時点)。
2014年にドイツのエンタープライズソフトウェア企業SAP SEがコンカー・テクノロジーズを約83億ドルで買収[1]。SAP Business Network Groupの中核企業としてクラウド事業を推進中。
株式会社コンカー
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | ![]() 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-1 三井物産ビル |
設立 | 2011年2月 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | 出張・経費管理、請求書管理クラウドサービスの提供 |
代表者 | 三村真宗 |
資本金 | 4.1億円 |
従業員数 | 355名(2022年9月末現在) |
外部リンク | 株式会社コンカー |
株式会社コンカーは、コンカー・テクノロジーズの日本法人。株式会社サンブリッジとのジョイントベンチャー形式で2011年2月設立。
略歴
- 2011年2月:コンカー・テクノロジーズが株式会社サンブリッジと合弁で日本法人「株式会社コンカー」を設立
- 2011年10月:代表取締役社長 三村真宗が就任
- 2012年2月:Concur Expense の日本での販売を開始
- 2013年9月:日本で Concur Fusion Exchange 初開催
- 2014年12月:コンカー・テクノロジーズとSAPの事業統合が完了
- 2015年2月:「働きがいのある会社」ランキングでベストカンパニー受賞
- 2015年3月:国内経費精算市場でトップシェアを獲得
- 2015年4月:Concur Japan Partner Summit 初開催。
- 2015年6月:国内サービス利用企業数、500社突破。西日本支社、大阪に開設
- 2015年9月:Concur App Center を日本でリリース[2][3][4]。Concur Travel & Expense がグッドデザイン賞を受賞
- 2016年4月:二年連続、国内経費精算市場でトップシェアを獲得
- 2016年5月:西日本支社 名古屋営業所を開設
- 2016年7月:コンカーの規制緩和に関するPR活動を国際PR協会(IPRA)が高く評価、Golden World Award 部門最優秀賞を受賞
- 2016年12月:コンカーの規制緩和に関するPR活動を日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)が高く評価、平成28年度PRアワード グランプリでグランプリを受賞
- 2017年4月:三年連続、国内経費精算市場でトップシェアを獲得
- 2017年4月:コンカー関連書籍「Think!別冊 戦略的コストマネジメント」を東洋経済新報社より発刊
- 2018年2月:Great Place To Work Institute Japanが発表した「働きがいのある会社」ランキング、中規模(従業員100〜999人)部門において1位に選出
- 2018年3月:ソリューションブランド名を「SAP Concur」に刷新
- 2018年3月:業務拡大のため本社を有楽町から銀座 GINZA SIX へ移転。
- 2018年3月:米国に続く第二のイノベーション拠点である Concur Labs Tokyo を日本で設立
- 2018年4月:四年連続、国内経費精算市場でトップシェアを獲得
- 2018年9月:代表取締役社長 三村真宗著「最高の働きがいの創り方」を技術評論社より出版、コンカーで実践する職場、文化、制度作りを解説
- 2019年1月:お客様サポート部門の一部を担う大分支社を開設
- 2019年2月:Great Place To Work Institute Japanが発表した「働きがいのある会社」ランキング、中規模(従業員100〜999人)部門において二年連続1位に選出
主な製品
- Concur Expense - クラウド型経費精算システム[5]。日本市場で790社の導入実績(2018年7月現在)。
- Concur Travel - クラウド型出張予約システム。
- Concur Invoice - クラウド型請求書管理システム。
- Business Intelligence - 分析レポート機能。
- Concur Risk Management - 出張者リスク管理。
脚注
- ^ “独SAP、米出張経費管理ソフト会社を買収 9000億円”. 日本経済新聞. (2014年9月19日) 2017年2月6日閲覧。
- ^ コンカー、オープンプラットフォーム戦略へ - Concur App Center日本で展開
- ^ 全国タクシーアプリ コンカー連携方法
- ^ 路線検索・名刺情報・経費精算の連携サービス提供
- ^ 東洋経済企画広告制作チーム. “経費精算を“完全自動化”企業の間接費を大幅削減”. 東洋経済新報社. 2017年2月6日閲覧。
- Concurのページへのリンク