7代目 B13型系(1990年 - 2017年)
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「日産・サニー」の記事における「7代目 B13型系(1990年 - 2017年)」の解説
メキシコ仕様(車名:ツル)を除き:1990年 - 1994年(『90年代国産車のすべて』三栄書房 76頁参照) B12型からのキープコンセプトであるが歴代モデルで最も高品質を追求したのが特徴。ボディは4ドアセダンのみ。クーペモデルはサニーの名を冠せずNXクーペとなり、EXAの後継としての役割を担う。エンジンはガソリンエンジン全車をDOHC化。シングルチェーンを用いた上下2段のタイミングチェーンでカムシャフトを駆動している。1.6LのGA16DE型のみ同社初にしてサニー初のメカニカル式可変バルブタイミング機構が装備されている。サニー初の1.8Lガソリンエンジンも設定された。グレードは1.8GT-Sで、専用外装パーツ、DOHC16バルブ・プレミアムガソリン仕様・140仏馬力のSR18DE型を搭載。上級グレードであるスーパーサルーン系は、エンジンや駆動方式を問わず、8種類用意された外装と内装を自由に組み合わせることができるスーパーセレクション方式を採用。組み合わせにより、外観はノーマルのままで内装のみ「GT-Sインテリア」という選択や「ラグジュアリーインテリア」に「GT-Sルック」という選択も可能であった。また、ラグジュアリーインテリアとラグジュアリールックを同時選択した場合のみ、このクラスとしては極めて珍しい「電子制御式サスペンション」も装着可能であった。このモデルから多くのグレードに油圧式のABSがメーカーオプション。なお、1.8GT-S以外のグレードでABSをメーカーオプションで装着するとリアブレーキがディスクブレーキとなる。一部の塗装色に限り、メーカーオプションでスーパー・ファインコート塗装(フッ素樹脂塗装)が選択することが出来た。4WDは1.5L車にはフルオート・フルタイム4WD(ビスカス式)、1.8L車にはアテーサ(ビスカスLSDによるセンターデフ式)、ディーゼル車(後に追加)はパートタイム4WDを採用。ディーゼル車はマニュアルのみ。販売終了前月までの新車登録台数の累計は57万687台 1990年1月8日 - B13型にモデルチェンジ。 1990年10月 - 5ドアワゴンのカリフォルニアがフルモデルチェンジ。こちらは2代目ADバン・ADワゴンとボディをほぼ共有するため型式がY10型となる。 1991年1月 - 1.6LのスーパーサルーンeをベースにラグジュアリーインテリアとGT-Sルックを装着し、4本スポークの本皮革ステアリング等を装着した特別仕様「25th ANNIVERSARY」を発売。同年5月には、1.5LのスーパーサルーンやEXサルーンをベースにした同名の特別仕様も登場した。 1992年1月 - マイナーチェンジが行われ、フロントグリルのエンブレムがSマークから日産のCIに変更。バンパー、プロテクターの形状変更。ホイールカバーのデザイン変更。同時に九州工場での生産を開始した。 1993年12月 - 日本での生産終了。B13セダンは2016年の時点においてもメキシコ工場で「TSURU(ツル)」の名称で数回のアップデートを重ねつつ現地生産されている。 1994年1月 - 日本での販売終了。8代目へフルモデルチェンジ。 1994年 - メキシコを除く海外向けB13型の販売終了。 2016年 - 翌年5月をもってメキシコ仕様の「ツル」の生産終了を発表。 2017年7月 - メキシコ仕様の「ツル」が名実ともに販売終了。サニーは名実ともに51年の歴史に幕を下ろした。 1500EXサルーン(後期型) 1500EXサルーン(後期型・リア) 1500スーパーサルーン(後期型) 1500スーパーサルーン(後期型) ツル モータースポーツ 先代と同じく1.6Lモデルに競技仕様のVRがラインナップされていたが、ラリーの同クラスにマーチRが存在していたために主力マシンとはなれなかった。 1992年、キャロッセが全日本ダートトライアル選手権CIIクラスをサニー1.8GT-Sで参戦しチャンピオンを獲得。以後、ダートラCIIクラスの主力マシンへとなっていった。 1.8GT-S(前期型) 1.8GT-S(前期型・リア)
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