2020年沖縄県議会議員選挙
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第13回沖縄県議会議員一般選挙(だい13かいおきなわけんぎかいぎいんいっぱんせんきょ)または2020年沖縄県議会議員選挙(2020ねんおきなわけんぎかいぎいんせんきょ)は、2020年5月29日に告示され、6月7日投開票された地方議会選挙。
選挙結果
玉城デニー県知事を支持する県政与党勢力が25議席を獲得し、定数(48)の過半数を維持した。しかし、県政与党側では社民党の現職が落選するなど改選前より1議席減らし、一方で中立を含む県政野党勢力は3議席増の23議席を獲得するなど、県政与党側にとって辛勝となった[1][2]。県議選後の会派の届出では、無所属議員などで構成される県政与党会派「おきなわ」から離脱した議員らが新会派「てぃーだネット」を結成[3]。「おきなわ」に残留した議員らは県政与党の立ち位置を取るものの、オール沖縄勢力が主導した県議選での候補者調整や支援に不満が強く、他の与党会派とは距離があると報じられた[4]。
党派 | 獲得 議席 |
新旧別 | 無投票 当選 |
改選前 | 増減 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
現職 | 元職 | 新人 | |||||||
日本共産党 | 7 | 5 | 1 | 1 | 1 | 6 | ![]() | ||
社会民主党 | 4 | 2 | 1 | 1 | 1 | 5 | ![]() | ||
沖縄社会大衆党 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 3 | ![]() | ||
立憲民主党 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | ![]() | |||
無所属(与党系) | 11 | 7 | 0 | 4 | 4 | 12 | ![]() | ||
県政与党 | 25 | 16 | 2 | 7 | 7 | 26 | ![]() | ||
公明党 | 2 | 2 | 0 | 0 | 4 | ![]() | |||
無所属(中立系) | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | ||||
中立 | 4 | 4 | 0 | 0 | 6 | ![]() | |||
自由民主党 | 17 | 11 | 0 | 6 | 5 | 13 | ![]() | ||
無所属(野党系) | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | ![]() | |||
県政野党 | 19 | 11 | 1 | 7 | 5 | 14 | ![]() | ||
合計 | 48 | 31 | 3 | 14 | 12 | 46 |
出典:“NHK選挙WEB”. NHK. 2021年7月28日閲覧。
当選者
共産党 社民党 社大党 立憲民主党 自民党 公明党 無所属(知事系) 無所属(その他)
名護市[5] | 山里将雄[無 1] | 末松文信 | |||
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うるま市[5] | 照屋大河 | 仲田弘毅 | 照屋守之 | 山内末子[無 1] | |
沖縄市 | 仲村未央 | 金城勉 | 小渡良太郎 | 島袋恵祐 | 花城大輔 |
宜野湾市 | 玉城健一郎[無 1] | 又吉清義 | 呉屋宏[自 1] | ||
浦添市[5] | 赤嶺昇[無 2] | 当山勝利 | 島尻忠明 | 西銘純恵 | |
那覇市・南部離島 | 翁長雄治[無 1][辞 1] | 上原章 | 新垣淑豊 | 喜友名智子 | 比嘉瑞己 |
渡久地修 | 當間盛夫[無 3] | 比嘉京子 | 西銘啓史郎 | 崎山嗣幸 | |
仲村家治 | |||||
豊見城市 | 島袋大 | 瀬長美佐雄 | |||
島尻・南城市 | 座波一 | 大城憲幸[無 3] | 石原朝子 | 玉城武光 | |
糸満市 | 新垣新 | 玉城ノブ子 | |||
宮古島市 | 下地康教 | 國仲昌二[無 1] | |||
石垣市[5] | 次呂久成崇[無 4] | 大浜一郎 | |||
国頭郡 | 平良昭一[無 2] | 仲里全孝[自 2] | |||
中頭郡 | 中川京貴 | 新垣光栄[無 2] | 仲宗根悟[無 4] | 瑞慶覧功[無 1] | 上里善清 |
補欠選挙
年 | 月 | 選挙区 | 当選者 | 当選政党 | 欠員 | 欠員政党 | 欠員事由 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2022年 | 9月 | 那覇市・南部離島選挙区 | 上原快佐 | 無所属(知事系) | 翁長雄治 | 無所属(知事系) | 那覇市長選挙出馬 |
脚注
- ^ “「慢心あった」辛勝の沖縄知事与党、首相「大きな成果」”. 朝日新聞. (2020年6月9日) 2020年6月30日閲覧。
- ^ “沖縄県議選 自民が議席伸ばす 知事派辛勝も求心力低下 ”. 産経新聞. (2020年6月8日) 2020年6月30日閲覧。
- ^ “県議会与党、最大は沖縄平和ネット 7会派が届け出 /沖縄”. 毎日新聞. (2020年6月17日) 2020年6月30日閲覧。
- ^ “沖縄県議会 議長選で与党主要会派推薦候補敗れる 玉城知事の県政運営難航も”. 毎日新聞. (2020年6月30日) 2020年6月30日閲覧。
- ^ a b c d 立候補者が定数内のため無投票
註釈
- 自民党関連
- 無所属関連
- 議員辞職関連
- ^ 市町村長選挙立候補により議員辞職
外部リンク
- 令和2年執行予定沖縄県議会議員一般選挙 - 沖縄県
2020年沖縄県議会議員選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 03:11 UTC 版)
「オール沖縄」の記事における「2020年沖縄県議会議員選挙」の解説
詳細は「2020年沖縄県議会議員選挙」を参照 2020年6月7日投開票の第13回沖縄県議会議員一般選挙は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため各党・候補者らが選挙活動を大幅に自粛する異例の選挙となった。投開票の結果、県政与党が改選前の26から1議席減の25議席と伸び悩んだものの過半数を維持した。県政野党では、自民は4議席増の17議席を獲得したものの、公明がコロナ対策のため公認2人の擁立を取り止めたことも響き、野党・中立合わせても23議席にとどまった。選挙後、玉城デニー知事は「私の県政運営に一定の評価を頂いたが、予想していたよりも厳しい結果だ」と語った。 6月30日に県議会の議長選挙が行われ、会派「沖縄・平和」(社民党・沖縄社大党など)、「てぃーだネット」(立憲や無所属など)、共産の3会派は社民党の崎山嗣幸を推したが、自民・公明などが推す県政与党の会派「おきなわ」所属の赤嶺昇に敗れた。会派「おきなわ」は県政与党であるが、「オール沖縄」勢力が県議選で主導した候補者調整や支援のあり方に不満が強いとされ、赤嶺は議長就任後、県政野党との事前の調整を否定したうえで「与党というスタンスは変わっていないが、他の与党会派との信頼関係が今はない」と述べた。 2021年2月の浦添市長選では、オール沖縄勢力の分断を図るべく、菅義偉内閣総理大臣自ら会派「おきなわ」の赤嶺に電話で現職の松本哲治への支援を要請。赤嶺はこの選挙では態度を明確にせず、動かなかったが、玉城が翁長前知事も容認していた那覇軍港の浦添移設に反対する候補の応援に入ったことに反発。玉城の応援入りから2日後の2月5日、会派おきなわは4月に予定されるうるま市長選挙で自公などが推す中村正人の推薦を決定した。赤嶺はうるま市長選では中村の応援に入り、「玉城県政のコロナ対策は失敗でございます。沖縄の経済、いまの沖縄の状況は人災ではないかと思います」と述べるなど、玉城県政の新型コロナウイルス対策批判を展開するなどし、選挙では中村が当選した。 2021年2月14日には、立憲民主党への合流を巡り社民党県連が分裂。党員164人中、立憲への合流者を含め96人が14日付で離党した。県議会では仲村未央と崎山が立憲に合流し、照屋大河と上里善清が社民に残留した。 5月31日、沖縄県議会で「沖縄・平和」と「てぃーだネット」に分かれて所属していた立憲民主党所属議員4人が新会派「立憲おきなわ」の結成届を提出した。「沖縄・平和」と「てぃーだネット」は合併し「てぃーだ平和ネット」に改称、また両会派から離脱した議員が会派「南風(ぱいかじ)」を結成した。
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