3.「国際陽明学京都会議」とは? わかりやすく解説

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3.「国際陽明学京都会議」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:32 UTC 版)

岡田武彦」の記事における「3.「国際陽明学京都会議」」の解説

平成9年1997年8月11日から13日三日間、国立京都国際会館で、将来世代総合研究所主催京都フォーラム将来世代国際財団後援開かれ、この国際会議は「21世紀地球人類貢献する陽明学」というテーマで、米国中国・台湾シンガポール韓国・カナダ・フランス・オーストラリア・イギリス・ロシアなど世界各地から25名の招待学者と、国内から約300名の研究者実践家が参加した岡田武彦はその年まもなく満八十八米寿迎える歳であったが、矍鑠とした議長として開会挨拶の中で「近年になって漸く科学文明環境破壊利己主義物質的経済的価値重視人倫道徳破壊などの弊害もたらすことが注目され、…(途中略)…、それらを克服するには21世紀以後陽明学意義価値を真剣に考えなければならない時期来ていると思います。…(途中略)…そこで私たちは、文明文化進歩し人智発達すればするほど、ますます良知磨いてその光明輝かしてその功罪明らかにするとともに人間功利心を徹底的に除去することに最も力を注がねばなりません。これが真の文明文化人智進歩発達及び人類の平和と繁栄将来するための必須の道と思います。」と結んだその後基調講演はド・バリー(コロンビア大学名誉副総長)、余英時プリンストン大学教授)、溝口雄三大東文化大学教授東京大学名誉教授)、島田虔次京都大学名誉教授)、杜維明ハーバード大学教授)、秦家懿(トロント大学教授)、金泰昌将来世代総合研究所所長)と七名の先生方行われ、とくに島田虔次京都大学名誉教授の「我々は儒学というと古くさいと、はじめからきめつけるが、はたしてそうであろうかと思う。例え王陽明の<大学問>は名文内容があり、すばらしい。王心齋の<鰍鱔説>も、半死半生のようなこういう人間という生き物を少しでも空気かよわせて、生きかえらせてやる。それが儒教ゆき方。私はこれが昔から好きで、これは絶対(『儒教選集』を作るとしたら)落とせないと思っていた。」という話し心にしみるものがあった。 12セッションでは中国語、英語、日本語分かれて熱心に発表討論が行われた。特にセッション6では、実践部会委員長吉田和男京都大学名誉教授司会のもと、新井正明住友生命保険名誉会長)、林大幹(元環境庁長官)、北室南苑北枝会主宰)の三氏による実践活動報告が行われた。 最終日全体会議では、林田明大はじめとする全国実践活動者の報告熱心になされ、続いて20代研究者の志として、陳瑋台湾)、白恩錫(韓国)、ロマノフロシア)、藤本茂(日本)の各氏が、それぞれ思うところ発表したこういう実践報告は、この国際会議組織委員会議長岡田武彦の「実践家の参加陽明学根付いている日本なければ出来ない試み」という判断と、長年にわたる実践家との熱い交流あったからこそ実現したであった。 この国際会議は、組織委員会事務局長矢崎勝彦将来世代国際財団理事長京都フォーラム事務局長)の献身的尽力によって所期上の成果をおさめることができた。これは岡田人徳によるところも大きい。(『光風霽月岡田武彦先生追悼文集─456頁・福田文引用。 組織委員会名簿国内外招待者一覧は右記。)

※この「3.「国際陽明学京都会議」」の解説は、「岡田武彦」の解説の一部です。
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