3〜7世紀東アジア諸国による中国王朝授与の将軍号の序列
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3〜7世紀に中国王朝と外交交渉を持った東アジア諸国は、国主に対して「王」号とともに、(1)軍事指揮官としての管轄領域の広さ、(2)将軍号の格付けなどに関して、より上位の称号を求めてせめぎ合った。(1)管轄領域について: 「都督◯◯諸軍事」 ◯◯に管轄する地域名称が入る。 「都督倭・百済・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓七国諸軍事」(「倭の五王」の一部が「仮授」(=自称)した管轄領域) 「都督百済諸軍事」(歴代百済王が除正された管轄領域) 「都督営州諸軍事」(高句麗長寿王が413年に宋から「除正」された管轄領域) (2)3〜7世紀の中国歴代政権は、中国の軍事指揮官に授与するのと同一カテゴリーの将軍号を、近隣諸国・諸民族の君主たちに授与した。 東アジア各国における将軍号のランク上昇の事例国名将軍号の上昇高句麗(南朝授与)征東将軍→征東大将軍→車騎大将軍→撫軍(東)大将軍→寧東将軍(北朝授与)征東将軍→車騎大将軍→安東将軍→驃騎大将軍→大将軍 百済 鎮東将軍→鎮東大将軍 倭 安東将軍→安東大将軍→鎮東大将軍→征東大将軍 加羅 輔国将軍 吐谷渾 征西将軍
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