鹽竈神社の鹽竈ザクラ
名称: | 鹽竈神社の鹽竈ザクラ |
ふりがな: | しおがまじんじゃのしおがまざくら |
種別: | 天然記念物 |
種別2: | |
都道府県: | 宮城県 |
市区町村: | 塩竈市一森山 |
管理団体: | |
指定年月日: | 1987.12.17(昭和62.12.17) |
指定基準: | 植1 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | S62-12-11〓(※1)竃神社の〓(※1)竃ザクラ※1.TXT: 松島湾の島々を望む景勝地にある〓(*1)竃神社の境内には、古くから「〓(*1)竃桜」が伝えられてきた。 この桜は、サトザクラ系の八重桜で、例年5月上旬に満開となる。花は、淡紅色の大輪で極く短い花軸に密に群生する。その花弁数は35枚から50枚に及ぶ重弁である。花弁には縦の皺がみられ、先端は数条の浅い切れ込みをもつ。また、2本の雌しべは緑色の小葉に変化しているなどの特徴を有する。4センチもある花柄は多少垂れていて、花と同時に開く淡赤色の若葉と併せて、この花の見映えをよくしている。 「〓(*1)竃」なる桜は、堀河天皇の御製にその名がみえることから、平安時代には成立していたと考えられる。また、江戸時代には井原西鶴の小説や近松門左衛門の戯曲にも登場するほど知名度の高いものであった。そのせいか、「〓(*1)竃桜」の名を称する桜は特定の品種に限られず、地方によっては別の桜の呼称にもなっていた。 しかるに、昭和14年、〓(*1)竃神社を訪れた三好学は境内に咲くこの桜に接して、『大和本草』、『和漢3才図絵』、『怡顔斎桜品』など諸文献の記載や写生図にみえる「〓(*1)竃桜」の特徴を見いだした。そこで他の同名の桜と混同を避けるため、「〓(*1)竃神社の〓(*1)竃桜」との呼称を提案した。「〓(*1)竃神社の〓(*1)竃桜」は、古来著名な品種として昭和15年天然記念物に指定された。 指定された「〓(*1)竃神社の〓(*1)竃桜」は単木の高齢木であったため、その後枯死し、昭和34年指定解除された。しかし、〓(*1)竃神社ではその際この桜の苗木育成に努め、境内に植栽して保存してきた。 数多くの桜のうち、古くから広く知られてきた「〓(*1)竃神社の〓(*1)竃ザクラ」は学術・文化両面でその価値は高く、再び天然記念物に指定して、末長く保存を図ろうとするものである。 |
天然記念物: | 鶉矮鶏 鶴枝ヒメハルゼミ発生地 鷹巣山 鹽竈神社の鹽竈ザクラ 鹿島の森 鹿島神社のペグマタイト岩脈 鹿浦越のランプロファイヤ岩脈 |
シオガマザクラ
(鹽竈神社の鹽竈ザクラ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/14 02:05 UTC 版)
シオガマザクラ | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() 鹽竈神社のシオガマザクラ
| ||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||
Cerasus serrulata ‘Shiogama’[1] | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
シオガマ(塩竈/鹽竈) |
シオガマザクラ(新字体:塩竈桜、正字体:鹽竈櫻、慣用形:鹽竃桜。学名:Cerasus serrulata ‘Shiogama’[1])は、サクラの一種であり、宮城県塩竈市の木でもある[2]。
鹽竈神社境内にある31本が「鹽竈神社の塩竈ザクラ」の名称で国の天然記念物に指定されている。花は八重で花の色は薄桃色。
鹽竈神社の鹽竈ザクラ
サトザクラ系のシオガマザクラは花弁が約40片からなる大輪の八重ザクラである。その歴史は古く、堀河天皇の御製に「鹽竃櫻」と見あることから、平安時代には品種として成立していたものと考えられている。古くから著名なサクラとして昭和15年(1940年)には国の天然記念物に指定された。
その後高齢木のため枯死したため、昭和34年(1959年)に天然記念物の指定が解除された。しかし枯死直前に鹽竈神社の庭師である松木操により接木がされ、京都のサクラ研究家である佐野藤右衛門の指導を受けて「塩竈桜保存会」が苗木を育成した。
保存会の努力により育った苗木は、鹽竈神社境内に54本植えられ、このうち31本が昭和62年(1987年)12月17日に国の天然記念物として再指定された[3]。
補注
出典
- ^ a b 塩釜桜 日本花の会 桜図鑑
- ^ 東北大学理学部技術部
- ^ 文化庁国指定文化財等データベース
参考文献
- 加藤陸奥雄他編『日本の天然記念物』、講談社、1995年3月20日 第1刷 414、417ページ ISBN 4-06-180589-4
関連項目
鹽竈神社の鹽竈ザクラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 05:57 UTC 版)
「シオガマザクラ」の記事における「鹽竈神社の鹽竈ザクラ」の解説
サトザクラ系のシオガマザクラは花弁が約40片からなる大輪の八重ザクラである。その歴史は古く、堀河天皇の御製に「鹽竃櫻」と見あることから、平安時代には品種として成立していたものと考えられている。古くから著名なサクラとして昭和15年(1940年)には国の天然記念物に指定された。 その後高齢木のため枯死したため、昭和34年(1959年)に天然記念物の指定が解除された。しかし枯死直前に鹽竈神社の庭師である松木操により接木がされ、京都のサクラ研究家である佐野藤右衛門の指導を受けて「塩竈桜保存会」が苗木を育成した。 保存会の努力により育った苗木は、鹽竈神社境内に54本植えられ、このうち31本が昭和62年(1987年)12月17日に国の天然記念物として再指定された。
※この「鹽竈神社の鹽竈ザクラ」の解説は、「シオガマザクラ」の解説の一部です。
「鹽竈神社の鹽竈ザクラ」を含む「シオガマザクラ」の記事については、「シオガマザクラ」の概要を参照ください。
- 鹽竈神社の鹽竈ザクラのページへのリンク