魔術的なエネルギー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 18:48 UTC 版)
「とある魔術の禁書目録の用語」の記事における「魔術的なエネルギー」の解説
個人で精製する魔力とは別の大きなエネルギー。魔力と違って最初から属性のようなものが与えられている場合が多いため、魔術を使うためにエネルギーを作るのではなく、エネルギーの質に合わせて使う魔術を選択するという方法を取る必要がある。人の持つ魔力を使って「呼び込む」形で発動する(爆弾と信管の関係に近い)ので、そもそも個人の魔力を操れない者は大規模なエネルギーを扱えない。個人の魔力では不可能なレベルの術式を扱えるが、単純に爆発の規模が変わるのでリスクも増加する。 天使の力(テレズマ) 文字通り天使が扱う力。天使の肉体や天界を構成する別位相のエネルギーでもあり、聖人が得ている神の力もこれと同じ力である。「テレズマ」は「黄金夜明」における呼称で、十字教では「神の祝福(ゴッドブレス)」と呼ぶ。 偶像崇拝の理論などによって人間が集めたり召喚することが可能で、十字教の術式や近代西洋魔術でよく用いられる。魔術の行使への利用や霊装や武器に込められたり、直接身体に宿すことも珍しくない。ただし人間が精製する魔力と異なり、属性や性質が固定されるなど融通が利かない。また、莫大な量になるとより強大な力を振るえるようになるが、その分制御が非常に難しくなり、暴走すると大規模な爆発や甚大な被害を及ぼすなどそのエネルギー自体が大きな破壊力を持つようになる。「黄金」では出エジプト記から文字列を取り出して末尾にelやyahなどをつけて72の天使を自作して切り分ける事で、無色透明で形のない「天使の力」を効率的に操り目的に応じて使う技法が編み出されている。 天使の体、衣服、武具、防具の全てを構成しているとされるため、物質化も可能。物質化した「天使の力」は純金、プラチナ、タングステンなどより高価で便利な素材だが、科学、魔術を問わず人類の技術では加工できない。 この世で最も大規模な「天使の力」が人に宿ったのは受胎告知の時とされている。ただ、「神の子」の総量、つまりこの世界を支え導くほどの絶大な「天使の力」を胎に収めた場合、通常なら間違いなく爆死する。 高密度の「天使の力」を長期間にわたって身に宿し続けると、不定期な指先の細かな震えや、間近で大きな魔力を使われた時に胸に圧迫感を受けるという一種の拒絶反応に近い魔力の異常感知体質になる、などの副作用が出る。作中では「御使落し」で「神の力」を宿したサーシャがこの症状に悩まされているほか、「黒い翼」を発動させて以降の一方通行も類似の症状を覚えている。 地脈 / 龍脈(ちみゃく / りゅうみゃく) 大地に根付くエネルギー。地中を無数に走るラインのような物で、惑星全土に行き渡り循環している。その流れ方は地形に起因し、山や川などの配置を変えてしまえば容易に変えることが可能。地脈や龍脈という言葉は元々東洋の風水思想における概念だが、他の宗教でも土地に起因する同種のエネルギーを用いる際に同じ言葉で説明されている。 人の魔力を超越しているものの単体ではそれほど強大な力とは言えないので、神殿や寺院を通すことで「界力(レイ)」という莫大なエネルギーとして利用する。魔術的なエネルギーではあるが、性質としては人間の魂や生命力と似た物らしく、上条の幻想殺しでも打ち消せない。空気と同じように魔術師を含めて普通の人間では感知できず、巫薙や風水師といった専門家にしか見えない。
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