食用、燃料、乾性油以外の用途に使われるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 04:51 UTC 版)
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キハダ油 : キハダ(アムールコルク)から得られ、医薬や殺虫剤にも使われる。 バラノス油 : ハマビシ科のバラニテスの種から取れる。エジプトでは香油にも使われる。 Bladderpod oil : 北米原産で、アブラナ科のLesquerella fendleriから取れる。レスケロール酸(ricinoleic acid)に富む。レスケロール酸はひまし油に含まれるリシノール酸と物性が似ている。ほとんどが工業用に使われる。 ニガキモドキ油(Brucea javanica oil) : ニガキ科のニガキモドキの種から取る。医薬として使われる。 バードックオイル : ゴボウの根から抽出する。薬用として頭皮に用いられる。 キャンドルナット油(en) : ハワイ原産でトウダイグサ科のキャンドルナット(Aleurites moluccana)から取れる。化粧油として使われている。 ニンジン種油(en) : ニンジンの種から取れる油で、スキンケアに使われる。精油すると品質が大きく変化する。 ひまし油 : 工業用、医薬用として広く使われている。原料となるトウゴマからは毒物のリシンも取れる。 大風子油(en) : イイギリ科のTaraktogenos kurziiの種から取れる。ハンセン病の治療薬として数世紀にわたって使われてきた。また、梅毒、リューマチ、瘰癧(英語版)、結核の治療にも使われた。 ハマナ油(en) : アブラナ科クランベ属のCrambe abyssinicaの種から取れる。潤滑油、防食剤、合成ゴムの原料として使われる。 クフェア油(en) : ミソハギ科タバコソウ属のクフェアの種から取れる。中鎖脂肪酸のトリアシルグリセロールを多く含む。 ホホバ油 : 鯨蝋の代わりに化粧品原料として用いられる。 レモン油 : 香り付けに用いられる。医薬、防腐剤、化粧品にも用いられる。 マンゴー油 : マンゴーから取れる。ステアリン酸を多く含むため、石鹸製造に適している。 モーラバター(英: Mowrah butter): アカテツ科のモワ(Madhuca longifolia)やその変種イリッペ(Madhuca longifolia var. latifolia)から取れる。生のモーラバターは羊毛の紡績や、蝋燭、石鹸に使われる。ギーにも使われる。 イリッペ脂(テルグ語版)も参照。 ニームオイル(en) : センダン科のニームから取れる。化粧品、医薬品、殺虫剤に使われる。 Ojonオイル(en) : アブラヤシの一種、アメリカアブラヤシ(Elaeis oleifera)の実から取れる。肌油、髪油に使われる。実の中の種からも殻からも取れる。中南米では食用油としても使われる。 オレンジ油 : レモンオイルと同様、常温で絞って蒸留する。90%がd-リモネンである。香料、洗浄剤として使われる。 ローズヒップオイル(en) : スキンケアに使われ、年老いた肌、痛んだ肌に効果的である。主にチリで産する。 シーバックソーンオイル(en) : 中国北部のシーバックソーンから取れる。主に医薬品に使われる。 シアバター(Shea butter) : シアーバターノキから取れる。主にスキンケアに使われる。 スノーボールオイル(en) : スイカズラ科ガマズミ属のカンボクの近隣種Viburnum opulusの種から取れる。ビタミンE、カロテノイド、不飽和脂肪酸を多く含む。医薬品として使われる。 トール油(Tall oil) : パルプの副産物として取れる。トール脂肪酸(tall oil fatty acid, TOFA)はオレイン酸の原料となる。 タヒチ原産でオトギリソウ科(テリハボク科)のen:Calophyllum tacamahacaから取れる。肌油や医薬品として使われる。 トンカビーンオイル(en) : マメ科マメ亜科のDipteryx odorataから取れる。タバコや嗅ぎタバコの香り付けに使われる。
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