青島製作所役員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 18:27 UTC 版)
「ルーズヴェルト・ゲーム」の記事における「青島製作所役員」の解説
細川 充(ほそかわ みつる) 社長。アメリカで経営学を修めた後、外資系のコンサルタント会社で経営戦略コンサルタントをつとめていたが、青島からヘッドハンティングされ、青島製作所の営業部長に就任。イメージセンサーを会社の主力商品に据えることで大幅な増益を実現し、その功績で青島から後継社長に推される。自身も青島製作所の保守的な体質を改革したいという思いがあり、社長就任を受諾する。社長就任直後は順調に営業成績を伸ばしていたが、世界的な金融不況に巻き込まれて、売上は低迷するようになる。当初はミツワ電器の攻勢に苦しめられていたが、ミツワ電器から合併話をもちかけられたことで、ミツワ電器の弱点と自社の優位性に気が付く。その後、新型イメージセンサーの開発で会社再建に成功。 合理主義者であり、人間的な感情を軽視する傾向にあったが、青島や社員たちの触れあいの中で次第に人間の結びつきの重要性に気が付き、広い視野を持つようになっていく。 青島 毅(あおしま たけし) 会長。青島製作所の創設者で、会社を現在の規模まで拡大させたカリスマ経営者。無類の野球好きで若い頃は自ら野球部部長もつとめていた。青島製作所以外の世界を知っており、他社と客観的に比較できるという理由で細川を後継社長に抜擢した。社長を退いた後も隠然とした発言力を社内で有しており、細川の相談にものっている。 笹井 小太郎(ささい こたろう) 専務。青島製作所の番頭格で、古参社員からの信頼も厚い。もともとは自動車のセールスマンだったが、病気のために辞職を余儀なくされ、独学で簿記を学んでいた時に青島に経理係として拾われ、それ以来、青島に忠誠を尽くす。野球部の存在を無駄と考え、役員会ではたびたび野球部廃止を主張した。坂東から青島製作所とミツワ電器が合併したあかつきには、新会社の社長にすると言われたが、「自分は青島製作所の社風が気に入っているし、私は青島製作所のことしかわからないから」という理由で合併に反対した。 三上 文夫(みかみ ふみお) 総務部長兼野球部部長。野球に詳しくないが、青島から野球部部長に任命されてからは野球部存続のために奔走し、野球部員の世話を親身になっておこなった。誠実な人柄だがそれゆえにリストラの責任者として社員のくびを切らなければならないことに苦悩する。そして社員一人ひとりの人生がかかっているという理由で製造部から送られてきたリストラ候補者名簿を精査し、中間管理職の個人的な感情だけではない、客観的な理由に基づくリストラを実行しようとする。 朝比奈 誠(あさひな まこと) 製造部長。細川より笹井を評価している。野球部のことを快く思っておらず、野球部員に対してつらくあたる。リストラ候補者の名簿作成を副部長に丸投げし、下からの報告を鵜呑みにするなど社員の実態把握への関心が薄い。 豊岡 太一(とよおか たいち) 営業部長。役員会では、宣伝効果を理由に野球部存続を主張。取引先から無理難題をふっかけられ、常に苦悩している。後にミツワ電器の隠された弱点を発見し、青島製作所再建に一役買う。 神山 謙一(かみやま けんいち) 技術開発部長。かつてリコール騒ぎを起こしたことがトラウマとなっており、以来、開発スケジュールを頑なに遵守するようになる。そのため、東洋カメラの新型商品発売の前倒しに間に合わないと細川などから不満を言われたが意に介さなかった。しかし、実際には不眠不休で開発を続けており、新型イメージセンサーの開発を東洋カメラの新型商品発売に間に合わせた。
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