随とは?

ずい【随】

[名・形動ナリ《「気随」の略》勝手気ままであること。また、そのさま。自由勝手

「子ヲ—ニ習ワカス」〈日葡


まま【×儘/随/任】

《「まにま」の音変化多く連体修飾語を受けて形式名詞的に用いられる。

その状態に変化のないこと。それと同じ状態。「昔の—」「現状の—」「立った—の姿勢

多く「ままになる」の形で用いる)思い通りの状態。自由。「意の—になる」「こう物価高だと買物も—にならない

成り行きにまかせること。古くは「…ともままよ」「…とままよ」などの形で用いられることが多い。「成すが—」

「ナンデアロウトモ—ヨ」〈天草本伊曽保・と羊の譬〉

(ふつう文字かたわらに「ママと書く)論文写本校正などで、引用した原文底本のとおりであることを示す語。→い(意)のまま →ままならぬ →ままに →ままよ

[下接語] 有りの儘思いの儘思う儘着の身着の儘気儘・心の儘・この儘自儘その儘身儘我が儘


まに‐ま【随/随意】

他の意志事態成り行きに従うさま。

大君の命の—ますらをの心を持ちてあり巡り」〈四三三一


ずい【随〔隨〕】

常用漢字] [音]ズイ(呉) [訓]したがう まま まにまに

他人の後にそのままついていく。「随員随行随従随伴追随付随夫唱婦随

成り行きにまかせる。「随意随時随想随筆気随

名のり]あや・みち・ゆき・より

難読随神(かんながら)・随意(まにま)に


ずい【随】

〔名〕

① (形動) (「気随(きずい)」の略) 気の向くままにすること。気ままなこと。また、そのさま。勝手。

兼載雑談(1510頃)「心敬云、老たる徳は、老の連歌すいにすることありしとなり」

波形本狂言忠喜室町末‐近世初)「伜の時分からずいにそだった物じゃによってあのやうな事じゃ

② 易の六十四卦一つ。上卦は兌(だ)(沢)、下卦は震(しん)()。沢随ともいう。兌は悦を、震は動を表わし、君主が動いて天下の民がよろこび随(したが)うさまを示す。


まに‐ま【随・随意】

〔名〕 他の意志事態成り行きに従うさま。

続日本紀天平宝字八年(764)一〇月一四日宣命かにかくにと念ひさまたく事なくして教へ賜への末仁末(マニマ)奉侍(つかへまつれ)」


まま【儘・随】

1 〔名〕 (「まにま」「まにまに」と同語源。修飾語句を受けて、形式名詞ふうに使われることが多い。また、助詞「に」を伴って接続助詞のように用いられる。→ままに)

① (体言、または用言による修飾を受けて)そのもの動き変化、あるいはそういう動作追従して、次の行動なされるさまを表わす

(イ) そのとおり任せ従うこと。

源氏100114頃)乙女「ただ宣ふままの御心にて」

(ロ) (特に、人を表わす体言による修飾を受けて)その人の思うとおり、心のとおりであるさま。

落窪(10C後)一「まして北の方の御ままにて、はかなき事多かり

浄瑠璃鑓の権三重帷子(1717)上「いや我一人のままにもならず」

② (体言による修飾を受けて)そのもの変わらないさま。そのとおりであるさま。そっくりであるさま。

(10C終)九六うつくしみかなしがり、これが声のままに言ひたることなど語りたる」

③ (用言による修飾を受けて)そのような動作が終わって後、あらためて他の事をしないでいるさま。また、そのような状態が継続しているさま。

源氏100114頃)末摘花「『内裏(うち)よりか』と宣へば『しか、まかで侍るままなり』」

④ 上にくる修飾句の表わす状態に従っただけである、という気持を示す。理由説明する文に用いられるので、…のためだけであるさま、の意となる。

*虎寛本狂言二人大名室町末‐近世初)「太刀持てもらい度さのままでをりゃる」

(5)放任する気持込めて)勝手であるさま、思い通りであるさま。

(イ) 「なり」「である」などの断定の語がつづく場合

史記抄(1477)一八何にとせうともままなる理ぢゃほどにぞ」

(ロ) 文末にあって、つづく断定の語を省略する場合時には感動終助詞が付くこともあり、「ままよ」などの形で発語的に使われることもある。→ままよ(儘━)。

浮世草子傾城色三味線(1701)湊「親達内儀に不足あって、家出をいたされふとまま」

(6) 書物などの校訂で、「底本のまま」「原文どおり」の意を示す語。原文のままでは文意通じにくかったり、明らかに誤りがあると認められる場合翻字者の誤りではなく原文がすでにそうなっているのだということを示すために、問題箇所の右傍に片仮名小さくママと記す。

2 〔接助〕 ((一)から) 用言または助動詞連体形接続する。

① (多く完了の助動詞「た」につづけて、「…たまま」の形で用いる) ある動作や状態が保たれた状況で、別の動作がなされたり別の状態が起こったりする意を表わす

歯車(1927)〈芥川龍之介〉一「僕は巻煙草を啣へたまま、〈略〉冷笑しない訣には行かなかった」

② (多く手紙などに用いて理由説明する意を表わす。…ので。…によって。「是非一度お目にかかりたきまま、御都合の程お聞かせ願えれば幸甚に存じます

*虎明本狂言引敷聟室町末‐近世初)「あまりまいがみぢかく候まま、さゆうへまはりて御まい候へ


したが・ゆ【従・随】

〔他ヤ下二〕 (「したがふ(他ハ下二)」から転じて、室町時代ごろから用いられた語。多く終止形は「したがゆる」の形をとる) =したがえる(従)

天草版金句集(1593)「トクギ ヲモッテ ヒトヲ xitagayureba(シタガユレバ)」


したが・う したがふ 【従・随・順】

1 〔自ワ五(ハ四)〕

① あとについて行く。随行する。おともをする。

源氏100114頃)玉鬘「したがひきたりしものどもも、るいにふれて逃げ去り、もとの国帰り散りぬ」

*虎明本狂言釣狐室町末‐近世初)「きつねと云ものは〈略〉あたかもみにかげのしたがふごとく、かやうに執心のふかきものて候ぞ」

相手勢い負け降参する。服従する。

書紀720雄略二三七月前田本訓)「百姓艾安(をさまりやすく)て四夷(よものひな)賓服(まうてきシタカフ)」

平家13C前)一「是等は皆旧主先皇の政にもしたがはず」

③ さからわないで、言うなりになる。

*竹取(9C末‐10C初)「おのがなさぬ子なれば心にもしたがはずなんある」

④ 自然の力、欲望などに動かされるままに任せる。

蜻蛉(974頃)上「まつしま風にしたがふ波なればよるかたにこそたちまさりけれ」

徒然草1331頃)二一七「欲に随て志を遂げんと思はば、百万の銭ありといふとも、暫も住すべからず

(5) 道、川などに沿って進む。たどる。

西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)九「時に彼の衆のも、亦復随逐して、崖に循(随也)ひて行く」

(6) きまりや習慣などのままに行動する。

大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)七「西域制度に放(なら)ひて、此の旧式に循(シタカハ)ず」

(7) 物事程度に応じる。また、時、場所、状態などに順応する。

蜻蛉(974頃)中「あはれ、ほどにしたがひては、おもふ事なげにても行かな」

方丈記1212)「世にしたがへば、身くるし。したがはねば狂せるに似たり

(8) ある物事が、他の物事変化に対応する。

大鏡(12C前)六「まづ申すべきことをも、ただおぼゆることにしたがひて、しどけなくまうさん」

平家13C前)二「月日のかさなるにしたがひて、我身の年のゆく事をば歎かずして」

(9) ある事にたずさわる従事する。ある仕事につく。

書紀720神功摂政前一〇月(北野南北朝期訓)「八十艘(やそ)の船に載せて、官軍(みいくさ)に従(シタカハ)令(し)む」

太平記14C後)四〇「帯剣の役随へり」

2 〔他ハ下二〕 ⇒したがえる(従)

[補注]接続詞したがいて」「したがって」は(一)(8)用法から出たと見られるが、その動詞性から「したがいまして」の言い方が丁寧な語法として近来現われている。


したが・える したがへる 【従・随】

〔他ア下一(ハ下一)〕 [文]したが・ふ 〔他ハ下二〕 (室町時代ごろからヤ行にも活用した。→したがゆ

① 人をひき連れる。おともとしてひきいる。

観智院三宝絵(984)中「五百の人を身にしたかへて東より空を踏てきたて」

言うなりにさせる。服従させる。

落窪(10C後)四「我こそ人をばしたがへしか、人にしたがふ身となりにたるが悲しき」

所持する。身にたずさえる

海道記(1223頃)序「猛豪の三兵は手にしたがへ互に雄称す」

徒然草1331頃)一八「さらに身にしたがへたくはへもなくて」

物事程度に応じるようにする。

今昔1120頃か)三「汝が歩む足の跡の土を取て塵と成して、其の塵の数に随へて一の塵に一劫を充てて其の罪を滅せむ」

(5) ある主となるものに、従となるものをその後に加える。

史記抄(1477)五「秦始皇帝者秦荘襄王子也と云は、其名に従へてしるすぞ」


Sui

ズイ
ズヰ

県令

県人



出典:『Wiktionary』 (2021/06/28 14:11 UTC 版)

発音(?)

熟語



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