陸一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 10:17 UTC 版)
作中におけるアジアの料理界を支配する百蘭王とその一族にあたる。陸一族に生を受けたものは(陸姓でなくとも)全て百蘭王の後継者候補とみなされ、ゆえに幼少のころから過酷な修行によって篩いにかけられていく。第2回大会には後継者認定を受けた黄蘭青とそれに不満を持った者たちとの争いの一面もあった。 百蘭王(パイランワン) 代々アジアの料理界を表・裏から牛耳る。過去に階一郎、睦十の2人を相手に餃子の数作り勝負をした際、同じ時間内で2人の合計個数を1人で作り上げたという程の実力の持ち主。性格は傲岸不遜そのもので、孫の黄蘭青をして「暴君」と言わしめる。 本作の時点では既にその腕は衰えており、黄蘭青の後継者指名に不満を抱いた他の一族を抑えきれなくなっていた。 百蘭王とは「称号」であり、実名は他にあるが作中では明らかにされていない。 黄 蘭青(こう らんせい) 百蘭王の実の孫。モットーは「料理は半歩先」だが実際は韜晦に過ぎない。相手の料理の特徴を瞬時に見抜く卓越した眼力、一人だけ規定時間内に複数種の料理を作れる機動力の持ち主だが彼の真の特性は五味、香り、美観に続く4つ目の要素「食感」を活かした料理を作ることであり、「半歩先」もその優位性を意味する表現(睦十からは「他の料理人より高い所にいる余裕からくる謙遜」と評されている)。 見た目は寒いダジャレを連発する細目の好青年。幼少のころから祖父によって過酷な修行を積んできたため、体中には多くの傷がある。祖父との関係は劣悪で、電話越しではあるが笑顔で容赦ない言葉を浴びせている。 百蘭王の称号には一切興味を持たず、『世界の初代・黄蘭青』を目指すという、より高い野心と志を持っている。百蘭王とは違い、睦十のことはその実力を認め、尊敬していたようで、彼の葬儀の際には駆けつけていた。 陸 顔王(りく がんおう) 百蘭王後継者候補の1人。香港出身の禿頭巨躯の料理人で、癖の強い料理を得意とする。ジャンとのオリジナル調味料対決によってネズミハタとその魚醤の料理を出すも、それに頼り過ぎたせいで敗退した。 Rでは、沢田の回想でのみ出ている。 陸 麗花(りく れいか) 百蘭王後継者候補の1人。台湾出身の女料理人で台湾郷土料理を得意とする。メガネっ娘。「料理は傾向と対策」がモットーで、事前に相手を観察し、撃破するための料理を作る。霧子とオリジナル調味料対決の際には台湾バナナを使った「中華の王道」と言える料理を作り、その実力を見せつけるが、霧子が冒険といえる挑戦をして完成させた、アボカドと仔牛の脳を使った料理の前に敗退した。 陸 延雀(りく えんじゃく) 百蘭王後継者候補の1人。上海出身の料理人で水餃子の早握りを得意とするが、祖父が見た百蘭王の技を伝承・改良していたジャンの前に動揺して握りを失敗して完敗を喫する。 顔王によれば彼の実力は陸一族の中でも最弱の部類だというが、黄は百蘭王の称号に見合う能力の者に彼の名も入れている。
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