配給と興行とは? わかりやすく解説

配給と興行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 08:21 UTC 版)

人間の証明」の記事における「配給と興行」の解説

超大作長期宣伝構えであっても当時劇場書店等で配布される映画チラシに館名を入れていたため、1977年秋の公開なら1977年2月末には劇場チェーン目途付けたいところであった日本の二大洋興行網は東宝TYチェーンと、松竹東急レクリエーション東映洋画で組むSTチェーンであったが、配収目標20億円に置く角川意向応えるため、東映洋画当初STチェーンでの拡大公開目指していたが、STチェーンには同じ秋に松竹製作配給の『八つ墓村』があり、STチェーン劇場フル活用できない状況にあった角川興行アドバイザー黒井和男配給などの相談東映日参していたという。角川から「都市部劇場網が充実している東宝興行をやってもらえないか」と岡田東映社長に申し入れがあり、岡田はそれを面白がって了承1977年1月5日角川春樹松岡功東宝副社長との話し合い持たれ興行アプローチ松岡から角川にあり、これを受け、1977年2月23日岡田東映社長松岡東宝副社長銀座東ホテル招き「『人間の証明』を東宝ロードショー劇場上映して欲しい」と申し入れ松岡原則了承し東映配給の『人間の証明』は東宝洋画館でのメインでの公開決まった東宝興行収入40%から60%といわれ、儲け約半分独占するとなったこの間東宝自社大作を製作せず邦画本番線は『天国と地獄』のリバイバル公開対応した付帯収入大きとはいえ東映配給手数料は僅か。岡田東映社長がこれを認めたのは、東映将来的には東宝のように配給中心になることを予想し内部的に整理してこうとい考えあったからである。岡田松岡親交があり、「他の会社なら決りやしないよ。コヤに話を持ってたって拒否される決まってるよ。直営持ってなかったら決りゃしないね。私と松岡さんが会えば即決だよ。東映東宝提携だと思ってくれたらいい。まあこれだけ直営パッと揃えられる東宝サン舌を巻きましたよ」などと述べ岡田は「オレ松岡社長組んだ日本の映画界はほとんどわがものになる」と公言していたため、"映画界ドン"といわれた城戸四郎松竹、及び映連会長1977年4月18日急逝し松岡功1977年5月東宝社長に就任。この提携劇は、かねてから業界で囁かれていた岡田=松岡時代本格到来始まりでもあった。 『八つ墓村』は、松竹製作・配給ながら、劇場先に説明した東映洋画を含むSTチェーン公開されるため、結果東宝劇場に出る映画東映宣伝し東映劇場に出る映画松竹宣伝するという、日本映画史上空前絶後の奇妙な映画興行が行われた。これらは当時どん底まで落ちた日本映画が、徹底した合理化立ち直ったハリウッド見習いようやく動き出したなどと評された。

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配給と興行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 04:35 UTC 版)

日活児童映画」の記事における「配給と興行」の解説

1960年代始まった地域文化ホールなどで上映される親子映画運動」に依拠する形で、各地起こった上映運動作品提供されていくことが眼目であったが(移動映画業者媒介小学校などの団体鑑賞として体育館などでも上映されていた)、1971年当時日活には全国的に営業展開する余裕はなかった。支社のある東京中部関西九州などで地域団体映画普及働きかけていったが、団体との関係を築けないところもあり営業休止関西)、合理化人員削減直面しながらも労働組合主導劇場勤務だった社員児童映画普及営業転換して続けたところも(九州仙台)もあった。その後アニメ作品北極のムーシカミーシカ」の成功で、再度関西営業拠点設け順調に進んだが、九州日活から分離して独立させることになった

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