なち‐の‐たき【那智の滝】
那智の滝(なちのたき)
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那智の滝
●よく聞けるところ ●寄りみち | 那智の滝は、落差133メートル、日本三名瀑に挙げられる滝として全国的に知られている。 古くから熊野詣での目的地のひとつでもあり、原生林の中を飛沫をあげながら落下する様子は、訪れるものを荘厳な気持ちにさせてくれる。滝のしぶきにふれると延命長寿の霊験があると伝えられ、参拝客や観光客が途絶えることがない。 那智大社への参道からは、遠く滝音が聞こえるだけで姿は見えず、さらに本殿へ入れば、地形の関係で音さえも聞こえなくなるが、そこから奥へ進むと大滝が豪音とともに現われる。その変化する滝音が、古来、人々にこの地の神秘性を強く印象づけてきている。 |
列車・バス=JR紀伊勝浦駅から熊野交通のバスで25分、滝前下車。 |
那智滝
(那智(の)瀧 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/04 06:52 UTC 版)
那智滝(なちのたき)は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の那智川中流にかかる滝。石英斑岩からなるほとんど垂直の断崖に沿って落下し、落ち口の幅13m、滝壺までの落差は133mに達し、その姿は熊野灘からも望見することができる[1]。総合落差では日本12位だが、一段の滝としては落差140m[2]のラッキベツの滝に次ぐ、落差日本2位。しかし、ラッキベツの滝は北方領土内の択捉島に位置するため、日本の施政権が及ぶ範囲内では落差日本1位である。華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている。
- ^ a b c 那智大滝(1972年〈昭和47年〉7月11日指定、名勝)、国指定文化財等データベース(文化庁) 2014年9月28日閲覧。
- ^ 北方四島の地名図 地名を覚えよう 北方領土復帰期成同盟、2023年9月1日閲覧
- ^ 世界遺産登録推進三県協議会(三重県・奈良県・和歌山県)、2005、『世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道』、世界遺産登録推進三県協議会、pp.39,75
- ^ a b 中嶋市郎、2002、「「那智四十八滝」探査プロジェクト」、別冊太陽編集部(編)『別冊太陽 - 熊野 - 異界への旅』、平凡社 pp. 114-115
- ^ 那智の滝に大しめ縄張り替え 「那智の扇祭り」前に、和歌山 紀伊民報(2023年7月10日)2023年10月21日閲覧
- ^ 平凡社編、1997、『大和・紀伊』、平凡社(寺院神社大事典) ISBN 4582134025 pp.621-622
- ^ 高木亮英、2002、「現代の熊野修験」、別冊太陽編集部(編)『熊野 - 異界への旅』、平凡社 ISBN 4582943845 pp. 52-53
- ^ 宇江敏勝、2004、『熊野修験の森 - 大峯山脈奥駈け記』増補版、新宿書房〈宇江敏勝の本第2期〉 ISBN 4880083070、pp.11-22
- ^ “那智勝浦町章制定”. 那智勝浦町 (1964年10月1日). 2012年1月11日閲覧。
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