  宮本武蔵や夏目漱石ゆかりの名所が点在するなど、歴史や文化の魅力に溢れる湧水群である。また、地域の暮らしと一体化した水の佇まいが魅力的で、希少な動植物が生息し、休日には市民がハイキングに訪れる憩いの森でもある。  河内地区などは湧水をみかん栽培の用水に、棚田でも農業用水に利用されている。また古くから今でも生活用水として利用されている。多くの湧水に水神様が祀られ、地域で定期的に清掃するなど大切に維持管理している。尾田の丸池では、ご飯をざるに入れ、丸池の流水で洗い、たくあんなどをおかずに食べる「冷やし飯」という独特の風習が残る。 | |  1日の湧水量:2万トン  雲巌禅寺の霊巌洞は宮本武蔵が五輪の書をしたためた場所である。成道寺は夏目漱石が俳句を詠んだ場所である。お手水は神武天皇の皇孫・健磐龍命が手水に使ったことに由来し加藤清正も使用した伝承がある。尾田の丸池には大蛇除けの「九十九曲がりの池伝説」があるなど、故事来歴は多数である。  城西校区では、土砂で埋まっていた歴史ある湧水地を、住民団体が浚渫して湧水を復活させた。 その他様々な団体が定期的な清掃や湧水の調査、生態系調査、自然観察会の開催、水源かん養地への植林、フォーラム等を通じた住民交流と情報発信、啓発活動などを行っている。
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