避けるべき行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:19 UTC 版)
三味線 この場合の意味は「紛らわしいこと」。特に自分の手牌の内容について、会話や独り言で他家に聞こえるようにしゃべり、他家の判断に影響を及ぼそうとする行為が大半を占める。これを口三味線を弾くと言う。欺瞞的発言など、その程度によっては重大なマナー違反と見なされる。口三味線以外にも、特にリーチ後などに全く関係ない牌で迷ったふりをする手三味線がある。 先自摸 上家の打牌を全員が確認する前に自摸牌に触れる行為。打牌が完了する前に手を伸ばすことも、他家の視界を遮るので避けるべきである。競技麻雀などルールに厳しい場では不正行為としてペナルティが課せられる事もある行為である。 強打 打牌やツモ和了宣言、副露などの際、牌を卓に強く打ちつける行為。牌の損傷や衝撃で牌山が崩れることで対局に影響を与える上、強打そのものが威圧行為に当たる。 引きヅモ ツモ和了の際、ツモってきた牌を卓の縁にくっつけること。くっつけること自体が引きヅモに当たり、その際の強弱は問わない。 長考 行動選択時に、即座に決定・実行しない行為。鳴くか鳴かないか迷う、あるいは捨てかけた牌をまた引っ込めて考え直すなど他家を待たせる・焦らせる・ペースを乱すなどの行為もこれに含まれる。麻雀は制限時間が明確ではないが、平均3秒以内・迷った時でも5秒程度でテンポ良く行動することが望まれる。 腰 和了や副露を行う素振りを見せる行為を「腰を使う」と言う。ルールとして腰を使った牌やその周辺の牌での出和了りを禁じることや、腰を使った牌を副露することを義務づけることもある。 見せ牌 故意、過失を問わず、手牌の一部や牌山の一部を見せてしまう行為。ルールとして見せ牌した牌やその周辺の牌での出和了りを禁じることもある。 ゲーム中の批判 他家や観戦している人の麻雀を批判する行為。フリー雀荘など他人同士で打つ場合はもちろんのこと、知人同士の場合でも重篤なトラブルの原因になる。ただし、不正行為と紛らわしい行為を指摘するのはこれには含まれない。 勝ち負けの感情を態度に出す 勝っている時に気分が良くなりすぎるのは相手をいらつかせることになりかねない。負けている時にも周りに気を遣わせてしまう。 小さい発声 他家全員が確認できるもののみがルールに従った発声である。リーチは発声で成立するため、他家が確認できなかった場合、ただ牌が横を向いてしまっただけと認識され、特に一発で出た際などはトラブルになりやすい。また、多くのフリー雀荘ではポンとチーが発声優先なので、他家に認識されない発声では鳴きが認められない場合がある。 利き手でない手を卓上に出す 特に摸打を別の手で行うと紛らわしい上、不正行為を疑われることもある。ただし、理牌は両手を使ってもよく、倒牌は両手を使うべきであるとされている。片手で牌を倒す行為を「片手倒牌」と言い、フリー雀荘では禁止行為とされていることが多い。しかし、理牌や倒牌も片手で行う様に指導している雀荘もあるため、事前に確認しておく事が望ましい。また、裸単騎の1枚しかない手牌を両手で倒すのはやり過ぎ、あるいは不正行為に繋がりやすいとして嫌われやすい事にも注意が必要である。 ツモ牌を手牌の中に入れてから捨牌をする 捨て牌に時間がかかる。ツモ和了の際はどの牌をツモったか分からなくなる。(ツモってきた牌は通常、ゲームの進行をスムーズにするために、手牌から1牌切るまで手牌の右横に置く。それが和了のツモ牌であった場合、並べた牌の右横に倒した状態で置く。) 小手返し 不正行為を疑われるというのもあるが、牌どうしがこすれて音が立つためである。また、他の対局者や視聴者に対して公開されるべき情報である手出しかツモ切りかを分かりにくくする行為でもある。 その他通常のルール上問題ない行為について 通常のルール上は問題ない行為ではあるが、裸単騎や大明槓、アガラスなどといった行為について、雀荘や団体などによっては、みっともない行為としてマナー違反としたり、厳しいところでは禁止したりしている場合もある。
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