軍艦ロボット アイアンロックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 01:20 UTC 版)
「ウルトラセブンの登場怪獣」の記事における「軍艦ロボット アイアンロックス」の解説
第21話「海底基地を追え」に登場。 4半世紀前から相次ぐ戦争や海難事故で海の藻屑と化した多くの沈没船の残骸を用い、ミミー星人が作り上げた戦艦型の戦闘兵器。出現した国の近くに沈んだ沈没船を使っているらしく、日本に出現するものは太平洋戦争末期に沈んだ戦艦大和が基礎になっている。四方に砲弾を発射でき、完全停止してから15分経過すると体内に仕掛けられた爆薬により大爆発を起こす。日本近海にて多数の船舶を沈めた後で伊豆半島の下田港に出現し、セブンを巨大な枷・アンカーチェーンで拘束して道連れに自爆しようとするが、最後はエメリウム光線で破壊されて炎上し、沈没する。 円谷プロ造形部の製作によるもの。東宝映画『連合艦隊司令長官 山本五十六』で使用された戦艦大和のミニチュアを流用したものとする説も存在するが、書籍『ウルトラセブン研究読本』では撮影時期やサイズの違いなどからこれを否定している。デザインを担当した成田亨は、既存の戦艦大和の模型を元にすることを要望されていたという。 当初は軍艦が合体した二足歩行の巨大ロボットとして、荒垣輝雄と加藤芳巳が演じる予定で進められていたが、先行した「ウルトラ警備隊西へ」のロボットとの差別化を図り操演スタッフが動かす軍艦型の造形物となった。 「海底に侵略宇宙人基地があり、軍艦ロボットが登場する」というプロットは、もともと『生物彗星WoO』の基礎になった『WoO』の「海底基地を砕け」で検討されたものであり、『ウルトラマン』の第2クール時に軍艦怪獣ヤマトンが登場する「侵略基地を砕け」のタイトルで予定されたもののNGとなり、本作品でようやく映像化されることになった。 ウルトラ怪獣には足型が設定されているが、アイアンロックスの足型はクローラーの跡となっており、本体下部にクローラーが存在することが示唆されている。脚本では「戦艦大和を利用した人型ロボット」として考案されていた。 書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、全長が実際の戦艦大和よりも小さいことから、艦橋を中心とした一部分のみが使用されたものと推測している。 他の作品への登場劇中では海上に浮かぶか海底に潜伏していたが、桑田次郎著の漫画版『ウルトラセブン』では、昆虫のような脚部で歩き、上陸も果たしていた。書籍『ウルトラの常識 ウルトラセブン・ウルトラマンゼロ篇』では、足跡の設定はこちらのデザインに基づいたものではないかと推測している。 小説『Another Genesis』では第4話に登場。超人ブラストが地球人だったころの同僚「ロックス伍長」が、暴走したブラストに殺害された後、その光の力を受けて周囲の機械を吸収して機人に変貌した姿であり、ブラストが超人化した惑星で彼を待ち受けていた。挿絵では大型の赤い戦艦として描かれている。 『ウルトラゾーン』第12話アイキャッチでは、七福神の宝船を務めている姿が描かれている。 ゲーム『スーパー特撮大戦2001』のシナリオ「大海戦」では14体出現している。 『ウルトラマンフェスティバル2017』のライブステージに登場したパーフェクトキングジョーは、背中にアイアンロックスの砲塔アイアンキャノンを装備している。
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