路線改廃方針と将来構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 20:19 UTC 版)
「スカイマーク」の記事における「路線改廃方針と将来構想」の解説
他社LCCとは異なる「分かりやすくシンプルな低運賃」を武器に路線拡充を図っている。また、中期経営計画(2009年 - 2014年度)では神戸空港を「関西の拠点」と位置付けている。同空港には2011年にスカイマーク専用の格納庫が建設され、整備面でも拠点として機能している。 機材についてはボーイング737-800への統一を見直し、長距離国際線用としてエアバスA380、国内幹線用としてA330-300の導入を計画。3機種を使い分けて路線や需要に応じた適正な機材構成を目指すこととなった。しかし、エアバスA380は2014年7月に購入キャンセルとなり、エアバスA330は2014年6月の運航開始から7か月半で民事再生手続き開始のため運航を終了。2015年2月からは再度ボーイング737-800への統一による運航コストの削減が実施されている。 民事再生手続きに伴い、2015年2月から運航路線の見直しを行い、羽田、神戸発着便を存続させる。その他の路線については撤退、運休、減便を行い再生計画を策定する予定。 2015年3月4日には、2015年9月1日から10月24日までの運航スケジュールとして米子発着の神戸線、那覇線を運休とし、茨城発着の新千歳、福岡線は1日2往復から1往復の運航とし減便、増便としては名古屋(中部国際空港)発着の新千歳線を1日2往復から1日3往復、神戸発着の那覇線を2往復から3往復にそれぞれ増便することが発表された。 国際線については、2014年末をめどに、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港への就航を計画し、その後も主に長距離路線への就航を計画していたが、A380契約解除により白紙化。破綻再生後、国際線就航の再検討に入り2018年になり、2月に冬季五輪に合わせて羽田/仁川間でチャーター便を運航。5月に他社の撤退によって運航停止になった日本/サイパン間直行便開設に関して北マリアナ諸島自治連邦区知事やマリアナ政府観光局や港湾局など、担当当局等と協議を持ったことがサイパン現地報道で明らかにされ。6月にはパラオ線についてもサイパン線と一緒に成田発着で2019年から定期便の就航を検討することが社長取材で明らかになった。 国際線 東京/成田 - ニューヨーク/JFK : 2014年12月以降の就航予定だったが、A380の計画頓挫によって運航可能機材がないためほぼ白紙化。 東京/羽田 発の中距離国際線(バンコク、シンガポール、ハワイなど) : 検討されたのみで、詳細な就航予定地は不明。A330-300型機が利用される見込みだったが同型機の運航停止により、計画は事実上白紙化された。 成田発着 - サイパン、パラオ : 2018年冬季から開設をサイパン側と協議と2019年就航でパラオ線は検討と報道。2019年3月におよそ5年ぶりに成田再就航とともに成田-サイパン間の国際チャーター便の運航を開始、同年ゴールデンウィーク、8.9月連休 にも運航され、9月には国交省に成田空港国内線運航許可申請を行い10月に運航許可適当の答申を受け、2019年11月29日より就航。
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