謀叛とは? わかりやすく解説

謀叛

読み方:むほん

律令において定められた「八虐」のうち、国家に対して反逆する大罪。「八虐」とは、謀反謀大逆、謀叛、悪逆不道大不敬不孝不義

む‐ほん【謀反/謀×叛】

読み方:むほん

[名](スル)

時の為政者反逆すること。国家朝廷君主そむいて兵を挙げること。律の八虐規定では国家対す反逆をいい、「謀叛」の字を用い、謀反(むへん)、謀大逆(ぼうたいぎゃく)に次いで3番目の重罪とされる

ひそかに計画して事を起こすこと。


ぼう‐はん【謀×叛】

読み方:ぼうはん

⇒むほん(謀反


謀叛

読み方:ムホン(muhon)

時の為政者さからって兵を起こすこと


謀叛

読み方:ボウハン(bouhan)

律令制下八虐のうち、謀反謀大逆に次ぐ重罪


謀叛

作者柴田錬三郎

収載図書風雲稲葉
出版社富士見書房
刊行年月1987.5
シリーズ名時代小説文庫

収載図書首斬り右衛門―あるいは憑かれた人々の物語
出版社講談社
刊行年月1997.9
シリーズ名講談社文庫


謀叛

読み方:ムホン(muhon)

作者 小熊秀雄

初出 昭和6年

ジャンル


謀叛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/20 10:17 UTC 版)

律令制が定める謀叛(むほん)とは、家臣が主君に対して企てる反乱(現代的意味での謀反クーデター)に加え、外国と通謀して本国に害をなしたり、亡命したりすることを含む行為の名称。本項目ではこの律令下での謀叛について述べる。


  1. ^ 本節と次節「量刑」については、『養老律』の「賊盗律」と『唐律疏義』の「賊盗律」による。
  2. ^ 榎本淳一「律令国家の対外方針と〈渡海制〉」(『唐王朝と古代日本』、吉川弘文館2008年平成20年)(原論文:1991年(平成3年)))


「謀叛」の続きの解説一覧

謀叛(むほん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 08:32 UTC 版)

八虐」の記事における「謀叛(むほん)」の解説

国家対す反乱外患誘致外国への亡命起こすこと。

※この「謀叛(むほん)」の解説は、「八虐」の解説の一部です。
「謀叛(むほん)」を含む「八虐」の記事については、「八虐」の概要を参照ください。


謀叛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:05 UTC 版)

源義経」の記事における「謀叛」の解説

10月義経の病が仮病であり、すでに行家と同心していると判断した頼朝義経討伐決め家人土佐坊昌俊を京へ送った11日義経後白河法皇に、行家が頼朝に対して反乱起こし制止しようとしたができなかったがどうすべきかと奏聞し、法皇はさらに行家に制止加えよ命じた13日義経は行家に制止加えた承知せず、自分も行家に同心したと述べ、その理由として頼朝による伊予国国務妨害没官領没収刺客派遣の噂を挙げ墨俣の辺で一戦交え雌雄決したいと言った法皇驚き重ねて行家を制止せよと命じる。だが16日夜、義経はやはり行家に同心したと述べ頼朝追討宣旨要求した。さらに勅許なければ身の暇を濃い鎮西下向すると述べ天皇法皇公家ことごとく連行していくことをほのめかした17日土佐坊60余騎が京の義経邸を襲った堀川夜討)が、自ら門戸打って出応戦する義経に行家が加わり合戦襲撃側の敗北終わった義経は、捕らえた昌俊からこの襲撃頼朝の命であることを聞き出すと、これを梟首し行家と共に京で頼朝打倒の旗を挙げた。彼らは後白河法皇に再び奏上して、18日頼朝追討院宣得たが、頼朝が父、義朝供養法要24日営み家臣集めたこともあり賛同する勢力少なかった京都周辺武士達も義経らに与せず逆に敵対する者も出てきた。さらに後、法皇今度義経追討院宣出したことから一層窮地陥った29日頼朝が軍を率いて義経追討に向かうと、義経西国体制立て直すため九州行き図った11月1日頼朝駿河国黄瀬川達すると、3日義経らは西国九州緒方氏頼り300騎を率いて京を落ちた途中摂津源氏多田行綱らの襲撃を受け、これを撃退している(河尻の戦い)。6日一行摂津国大物浦兵庫県尼崎市)から船団組んで九州船出しようとしたが、途中暴風のために難破し主従散り散りとなって摂津押し戻されてしまった。これにより義経九州落ち不可となった7日には、検非違使伊予守従五位下兼行左衛門少尉解任される。一方25日義経と行家を捕らえよとの院宣諸国下された12月、さらに頼朝は、頼朝追討宣旨作成者・親義経派の公家解官させ、義経らの追捕のためとして、「守護・地頭設置」を認めさせた(文治の勅許)。 義経郎党愛妾白拍子静御前連れて吉野身を隠したが、ここでも追討受けて静御前捕らえられた。逃れた義経は反鎌倉貴族寺社勢力に匿われ京都周辺潜伏するが、翌年文治2年1186年5月和泉国叔父・行家が鎌倉方討ち取られ同年6月には、源有綱大和国討ち取られた。また各地潜伏していた義経の郎党達(佐藤忠信伊勢義盛等)も次々と発見され殺害された。さらに義経に娘を嫁がせていた河越重頼とその嫡男重房も、頼朝命令所領没収の後に殺害された。そうした中、諱を義経から義行改名させられ、さらに義顕と改名させられた。何れも源頼朝意向により、朝廷側から沙汰であり、当の義経本人がこのことを認知していたか否か不明である。そして院や貴族義経逃がしていることを疑う頼朝は、同年11月に「京都側が義経味方するならば大軍を送る」と恫喝している。京都居られなくなった義経は、藤原秀衡頼って奥州赴く『吾妻鏡』文治3年1187年2月10日記録によると、義経追捕の網をかいくぐり、伊勢美濃経て奥州向かい正妻子ら伴って平泉身を寄せた一行山伏稚児の姿に身をやつしていたという。一方、『玉葉』で義経奥州逃亡確認されるのは文治4年1188年正月9日条で、それによると実際到着文治3年9月から10月ごろだったという。

※この「謀叛」の解説は、「源義経」の解説の一部です。
「謀叛」を含む「源義経」の記事については、「源義経」の概要を参照ください。

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謀叛

出典:『Wiktionary』 (2021/11/30 20:38 UTC 版)

異表記・別形

名詞

(むほん)

  1. (「謀反」に同じ)支配者に反抗して挙兵すること。
  2. 日本史における八虐のひとつ。国家対す反乱外患誘致外国への亡命起こすこと。

発音(?)

む↘ほん

類義語

動詞

活用

サ行変格活用
謀叛-する

類義語


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