誕生とギリシア人の希望の星としてとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 誕生とギリシア人の希望の星としての意味・解説 

誕生とギリシア人の希望の星として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 16:40 UTC 版)

コンスタンティノス11世パレオロゴス」の記事における「誕生とギリシア人の希望の星として」の解説

1405年2月8日皇帝マヌエル2世パレオロゴスの四男として、首都コンスタンティノポリス生まれたコンスタンティノスれっきとしたパレオロゴス王家生まれであったが、彼だけは母イェレナの姓であるドラガシュ(セルビア地方領主ドラガシュ家)のギリシア語形である「ドラガセス」を姓とした。 当時東ローマ帝国では、父親母親2つの姓を威信目的として持つという事は、たいして珍しいことではなかった。コンスタンティノスは、幼い時期兄弟中でも優秀だったために母ヘレナお気に入り息子として育ったまた、兄のヨハネス・パレオロゴス(後に東ローマ皇帝ヨハネス8世となる)からも将来期待された。 1423年彼の兄であるヨハネス8世パレオロゴス首都コンスタンティノープル対岸位置していたオスマン帝国絶え間ない脅威対す援助求めてフェラーラ・フィレンツェ公会議参加することを決めたヨハネス8世首都コンスタンティノープル開催するとの主張行った却下され結局会議のためにヨーロッパへ出発したその時、彼は首都を去る前にコンスタンティノス不在中の摂政とし、彼に留守中のコンスタンティノープル任せた。兄の不在の間、母ヘレナ指導の下でオスマン帝国のスルタン・ムラト2世平和条約署名を行うなど政治行った1428年、兄セオドロス2世パレオロゴス、弟ソマス・パレオロゴスと共にペロポネソス半島にある、当時僅かになっていた東ローマ帝国残存となっていたモレアス専制公領統治者となったコンスタンティノスは、モレアス専制公時代1429年にはパトラ併合してかつての十字軍国家アカイア公国勢力一掃したまた、領内整備にも成功した更には旧東ローマ帝国領の中央ギリシア地方へも進出企てるなど、ギリシャ人勢力最後の希望の星となった1440年、兄ヨハネス8世一定の成果上げて首都コンスタンティノープル帰還果たした東西教会長い分裂打開することが決定されたこの会議成果には、当時首都内では非難の声が多数上がった更には聖職者らにとどまらずヨハネス8世皇子ディミトリオス首都において東西教会合一東西キリスト教派の徒党擁立され、さらには同盟懸念を抱くムラト2世軍事的支援取り付け、なんと1442年には首都コンスタンティノープル包囲攻撃したヨハネス8世はこれに困惑したが、状況モレアスから長駆救援駆けつけ専制公コンスタンティノス外側か包囲軍を攻撃するという働きでどうにか撤兵和平持ち込むことに成功し、このことで彼はまた、他の兄がいるにもかかわらずヨハネス8世から非常に賞賛されたという。 1446年には兄の呼びかけ応える形で西欧から渡来した十字軍連携してオスマン帝国軍に対して攻撃行ったが、オスマン帝国ムラト2世敗れギリシャ人勢力再興の夢は断たれた。また、このことによって東ローマ帝国領のペロポネソス半島でさえ大きな被害受けた1448年新たに結成され十字軍コソヴォ打ち破られコソヴォの戦い)、東ローマ帝国救援為の軍事的政策潰えコンスタンティノス首府ミストラスミストラとも称される)に落ち着いた

※この「誕生とギリシア人の希望の星として」の解説は、「コンスタンティノス11世パレオロゴス」の解説の一部です。
「誕生とギリシア人の希望の星として」を含む「コンスタンティノス11世パレオロゴス」の記事については、「コンスタンティノス11世パレオロゴス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「誕生とギリシア人の希望の星として」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「誕生とギリシア人の希望の星として」の関連用語

誕生とギリシア人の希望の星としてのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



誕生とギリシア人の希望の星としてのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのコンスタンティノス11世パレオロゴス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS