誕生と元服とは? わかりやすく解説

誕生と元服

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 00:10 UTC 版)

北条高時」の記事における「誕生と元服」の解説

嘉元元年12月2日1304年1月9日)、北条貞時三男として生まれる。三男であったが、長兄次兄夭折しているので、事実上嫡男であった延慶2年1309年)に7歳元服する(『鎌倉年代記』)。この詳しい様子伝え史料今のところ発見されていないが、それまで得宗家当主北条泰時経時・時頼・時宗元服様子『吾妻鏡』で、父・貞時の元服様子は『建治三年記』で確認することができる。同様に幕府御所において、将軍当時守邦親王)を烏帽子親として行われたものと考えられている。 元服に際して烏帽子親偏諱実名の1字)を受けることが多いが、「高時」の名乗り見て分かる通り将軍偏諱守邦親王の「守」または「邦」の1字)は受けなかったようである。同時代の上立場)の者で「高」の字を用い人物はおらず研究では祖先とされる平高望高望王)に肖ったものとする見解示されている。元々は細川重男がこの説を唱えたものの根拠なしとして論文等では示してはいなかったが、角田朋彦が根拠付きでこれを支持している。これは、細川著書で、北条時宗高時祖父)の代に、得宗家による政治支配体制確立させるにあたりその正統性主張するために、祖にあたる北条義時武内宿禰なぞらえる伝説生まれて流布していたこと や、時宗とは不可分の関係にあった平頼綱(貞時の乳母の夫にあたる)が自らの家格向上させるため、次男・資宗(助宗とも書く)の名字(名前の1字)を平資盛求めた可能性があること を述べており、こうした考え方可能ならば同様に時宗自分嫡男名字平貞盛に、貞時も嫡男名字高望王に、それぞれ求めた考えることができるのではないかという理由よるものである。加えて角田は、貞時・高時の代には将軍御家人という偏諱授与図式存在せず得宗家当主である貞時の「貞」の字や高時の「高」の字が他の御家人与えられる図式がこの時代成立していたことが御家人の名前から窺え、これは得宗権力確立していたことの徴証一つとして読み取れるとする見解示している。

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誕生と元服

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北条貞時」の記事における「誕生と元服」の解説

文永8年12月12日1272年1月14日)、北条時宗嫡男として鎌倉生まれる。幼名幸寿丸。 建治3年1277年12月2日元服して貞時と名乗ったこの様子は『建治三年記』の同日条に得宗家嫡男元服貴重な記録として残されている。この時の烏帽子親明確に示されていないが、「二棟の御所西の御格子に上らる。西の御侍」の記述から、元服が行われた場所が二棟御所の西侍であり、「越州刻限を申さる。その後出御か。次いで賢息(=貞時)御簾中に参らる。」という表現から当時将軍惟康親王立ち会ったことが窺えるため、これまでの得宗家当主同様に将軍惟康親王)を烏帽子親として元服したものとみられている。 元服に際して烏帽子親偏諱実名の1字)を受けることが多いが、「貞時」の名乗り見て分かる通り将軍偏諱惟康親王の「惟」または「康」の1字)は受けなかったようである。同時代の上立場)の者で「貞」の字を用い人物はおらず研究では祖先とされる平貞盛に肖ったものとする見解示されている。元々は細川重男がこの説(加えて時の息子高時の「高」が高望王由来するとする説)を唱えたものの根拠なしとして論文等では示してはいなかったが、角田朋彦が根拠付きでこれを支持している。これは、細川著書で、父の時宗の代に、得宗家による政治支配体制確立させるにあたりその正統性主張するために、祖にあたる北条義時武内宿禰なぞらえる伝説生まれて流布していたことや、時宗とは不可分の関係にあった平頼綱(貞時の乳母の夫にあたる)が自らの家格向上させるため、次男・資宗(助宗とも書く)の名字(名前の1字)を平資盛求めた可能性があることを述べており、こうした考え方可能ならば同様に時宗自分嫡男名字平貞盛求めた考えることができるのではないかという理由よるものである。加えて角田は、貞時の代には将軍御家人という偏諱授与図式存在せず得宗家当主である貞時の「貞」の字が他の御家人与えられる図式がこの時代成立していたことが御家人の名前から窺え、これは得宗権力確立していたことの徴証一つとして読み取れるとする見解示している。

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