にんちてき‐ふきょうわ〔‐フケフワ〕【認知的不協和】
認知的不協和
認知的不協和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 03:48 UTC 版)
認知的不協和(にんちてきふきょうわ、英: cognitive dissonance)とは、人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。人はこれを解消するために、矛盾する認知の定義を変更したり、過小評価したり、自身の態度や行動を変更すると考えられている。
- ^ Prasad, J. (1950). A comparative study of rumours and reports in earthquakes. British Journal of Psychology, 41(3-4), 129-144.
- ^ Knox, R. E., & Inkster, J. A. (1968).Postdecision dissonance at post time. Journal of Personality and Social Psychology, 8(4), 319-323.
認知的不協和(矛盾の解決)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:19 UTC 版)
「ミーム」の記事における「認知的不協和(矛盾の解決)」の解説
認知的不協和 (cognitive dissonance) とは、心に矛盾、対立するミームを抱えた状態のことであり、これは第三のミームを作り出すことで、対立していたミームを双方とも存続させることに繋がる。 例えば、喫煙を好む人が、「タバコで癌になる」と耳にする。「喫煙をしたい」というミームと「喫煙をしてはいけない」というミームは対立する。そこで、「タバコで癌になるのは嘘だ」というミームを心に作り出す。それが正しいかどうかは別として、新しいミームは心のプログラムとして本人を動かすことになる。 あるいは、相手に特定のミームでプログラムするために、当のミームを解決手段として必要とさせるような問題や状況を故意に作り出せば、相手の心に認知的不協和を生み、プログラムすることができる。例えば、部活動での後輩いじめによって、かえって後輩は上級生への強い絆を感じるようになる。いじめから逃れるために、「先輩への忠誠」というミームが作られたのである。宗教の精神鍛錬では、信者に精神的な重圧をかけ、忠誠を誓うまでその重圧から逃れられないといった方法により、信者は忠誠を誓うことが価値あることのように思うようになる。 このように、権力を持つ人が相手を服従させるために認知的不協和を利用することもある。これらは権力者が、相手に服従を価値のあるものと思い込ませるために、相手を痛めつけたうえで、相手が服従すると共に解放感を与えているのである。 オペラント条件づけにおいては、報酬をたくさん与えるより、たまにしか与えないことで、かえって効果が上がる場合がある。それは認知的不協和によって、報酬がより価値あるものに思えるようになるからである。例えば学校の成績評価において、たまにしか良い評価を与えないことで、生徒がよりがんばるようになるといった方法である。 認知的不協和の手法はセールスマンによっても使われる。強引な押し売りは、相手に精神的な居心地の悪さを感じさせる。客はセールスマンの相手をしたくないが、セールスマンは強引に商品を売ろうとする。この認知的不協和を解消するために、客は「セールスマンを追い返す」か「商品を買う」かを選ぶのである。
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認知的不協和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 14:18 UTC 版)
詳細は「認知的不協和」を参照 人間の被験者は、レオン・フェスティンガーとMerrill Carlsmithによる画期的な研究の後、認知的不協和の理論をテストする実験で一般的に使われてきた。
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「認知的不協和」の例文・使い方・用例・文例
- フェスティンガーの認知的不協和理論は、毎日毎日全ての人に起きていることである。
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