角膜上皮剥離および角膜穿孔外傷
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角膜にイガが刺さっても角膜をつき抜けることはまずありません。決して目をこすったり,強くおさえないでください。それだけイガが角膜の奥に入りこむ危険性があります。イガの先が非常に小さいため,また,コシが弱いため,顕微鏡でピンセットを使ってとり出しても,途中で深いところで残ることもあります。イガの先は汚ない場合が多く,十分な治療が必要です。 |
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Q.ハチに目を刺されました。(毛虫の毛が入りました)どうすればよいですか ![]() |
・角膜を刺された場合・・・傷がつくだけではなく,毒が目に入って角膜の濁りを起こしたり,汚染される場合が多いので,他の異物に比べると感染の危険は大きいといえます。 ・まぶたを刺された場合・・・湿布をするのもよい方法です。しかし,アンモニア等は絶対にかけてはいけません。 ・毛虫の毛が入った場合・・・目の中で強い炎症(虹彩毛様体炎)を起こし重篤な病気にもなる場合があるので気をつけてください。 |
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角膜上皮剥離
・角膜上皮剥離 ![]() |
角膜の上皮は外力に対して弱く,容易に傷がついたり,一部がはがれたりします。その程度によって症状の強さは変わってきますが,一般に,涙が出たり,異物感があったり,痛んだりします。目が開けられなくなることもあり,まぶしさも伴います。原因としては,ゴミなどの異物が入ったときに目をこすって起こることが多いようです。またコンタクトレンズのはめすぎでも起こします。予防としては目にゴミなどが入った場合,絶対にこすらず,目を閉じ涙で流すようにする,あるいは水道水で洗い流すことが大切です。またコンタクトレンズの装用上の注意もよく守ることです。角膜上皮は再生力が強く,小さな傷であれば2~3時間で治ってしまうほどです。ビタミンB2はこの再生を促進させる働きがあります。しかし,傷から細菌感染すると治療が長びき,危険な場合もありますから,治療は感染予防の抗生物質の点眼も行ないます。痛みがひどい場合は一時的に点眼麻酔を使用することもありますが,これは角膜上皮再生を遅らせる働きがあるので,注意が必要です。なお,角膜上皮だけの傷はきれいに治りますが,傷がそれより深いと,傷あと(角膜混濁)が残ってしまいます。 |
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角膜上皮剥離と同じ種類の言葉
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