匐行性角膜潰瘍
・匐行性角膜潰瘍(ulcus serpens corneae) ![]() ![]() |
角膜に傷があるとき,それに細菌が感染して角膜が化膿したものをいいます。稲や麦の穂で角膜を突いて小さな傷ができ,これに細菌が感染して起こすことが多いので俗に「つき目」ともよばれます。匐行性とは,ある方向に進行していくという意味です。慢性涙のう炎があると,目にいつも細菌がいるわけですから角膜に傷ができると非常に感染しやすいわけです。かなり強い毛様充血がみられ,自覚的には目が非常に痛み,頭痛も起こり,視力はかなり低下します。感染するとまず角膜の中央部に黄白色の浸潤を伴う潰瘍ができ,周囲および深部に向かって進行し,前房には膿がたまり,最後には,角膜に穴があいてしまいます(角膜穿孔)。早期に抗生物質などによる適切な治療がなされれば,角膜にうすい混濁を残すだけで予後は良好ですが,時期を失すると予後不良で,角膜に強い混濁(角膜白斑)を残したり,全眼球炎を起こし失明することもあります。 |
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匐行性角膜潰瘍
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