前房出血
7.前房出血 ![]() |
・鈍的外傷が強かったときによく起き,急激な視力低下が起こります。 ・外傷直後では,血液が前房内に浮遊し,しばらくすると下の方に濁ってくるような形が多く見られます。 ・出血が非常に強いと,前房内に出血が満ち満ちている場合があります(このような場合,それより奥の状藤を検査するのは非常に困難)。 ・ほとんどが一週間はどで前房出血は消失します。出血後2~3日は安静にし,体操・入浴を禁止し,刺激物を摂取しないようにさせてください。 =医学知識= 前房出血とは,目に物が当たって,虹彩の根元(根部)が切れ,その部位から出血して前房内に血液が流出していることをいいます。原因としては,目をなぐられた,ぶつかった,当たったなどにより起こることが多いのです。前房出血では,血液が消失する一週間ほどの間に再出血をさせないことが重要で,その間は安静にさせます。無理な運動をすると再出血する場合があります。再出血をするとなかなか血液が吸収されず,視力障害,あるいは他の病気を併発してくることがあります。そのため,眼科では,止血剤や出血を早く吸収させるための内服や注射療法を必要とします。出血が吸収され,眼底が見えるようになると,ときとして眼底の方にも合併症を起こしている場合もあり,このときも視力障害を起こしたりしているので,目の奥の治療をさらに行ないます。 |
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