外傷性散瞳
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=医学知識= 鈍的な打撲により,瞳が小さくなったり,大きくなったりすることができず,瞳が大きく(外傷性散瞳)なったままの状態をいいます。 外傷を受けた瞬間,散瞳していても経過をおうに従ってもとにもどる場合もありますが,多くは前房出血を伴っているため,外傷直後は外傷性散瞳があるかどうかわからない場合が多いものです。後遺症としては,明るいところへ出ても瞳が小さくならないため,まぶしさや像のぼやけがでてきます。散瞳が大きければ大きいほどその症状は強くなります。そのため,まぶしさをとるために,虹彩付きのコンタクトレンズを装用する場合があります。とにかく,麻痺してしまった瞳を手術的に小さくしたり,点眼薬によって治すことは非常にむずかしいものです。この散瞳および虹彩根部の損傷によって外傷性の続発性緑内障を起こしてくる場合もあります。また,瞳が小さくなる(外傷性縮瞳)場合もあります。 |
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