西田吉宏とは? わかりやすく解説

西田吉宏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 12:40 UTC 版)

西田 吉宏
にしだ よしひろ
内閣広報室より公表された肖像
1996年 撮影)
生年月日 (1934-07-29) 1934年7月29日
出生地 日本 京都府京都市
没年月日 (2007-11-19) 2007年11月19日(73歳没)
死没地 日本 京都府京都市上京区
出身校 京都市立洛陽高等学校中退
前職 京都府議会議員
所属政党 自由民主党町村派
称号 正四位
旭日重光章
子女 長男・西田昌司(参議院議員)
公式サイト 西田吉宏(2006年5月9日時点のアーカイブ)
選挙区 京都府選挙区
当選回数 3回
在任期間 1989年7月24日 - 2007年7月28日
当選回数 5回
在任期間 1971年4月 - 1989年
テンプレートを表示

西田 吉宏(にしだ よしひろ[1][2]1934年昭和9年〉7月29日[1] - 2007年平成19年〉11月19日)は、日本養鶏家、政治家参議院議員西田昌司の父。

参議院議員(3期)、自民党参議院国会対策委員長、参議院議院運営委員長、京都府議会議長[3]京都府議会議員(5期)などを歴任。

略歴

1934年(昭和9年)、京都府京都市出身[2]。父親が病気がちであったため小学生の頃から家の手伝いをしていて、千本今出川まで自転車の前と後ろに籠をぶら下げて、1日に2回もの配達をしたという[4]

エンジニアを夢見ていたが、父親の病がいよいよ悪化してしまい、授業料が払えなくなり京都市立洛陽高等学校を中退して家業に専念し、懸命に働いた結果、20歳代半ばで3つの養鶏場を経営する、京都でもひとかどの養鶏家として知られるようになった[4]

1971年(昭和46年)、京都府議会議員選挙に京都市南区選挙区から出馬し、初当選。以後5期連続当選。1986年(昭和61年)、自由民主党京都府連幹事長。1987年(昭和62年)5月、京都府議会議長に就任、1989年(平成元年)3月、退任[3]

1989年(平成元年)、植木光教の引退に伴い、第15回参議院議員通常選挙京都府選挙区から自由民主党公認で立候補。連合の会笹野貞子の後塵を拝したが、得票数2位で初当選した。1995年(平成7年)、第17回参議院議員通常選挙再選。1996年(平成8年)、第2次橋本内閣大蔵政務次官

2001年(平成13年)、第19回参議院議員通常選挙3選2002年(平成14年)、自民党参議院国会対策委員長2007年(平成19年)7月、第21回参議院議員通常選挙には立候補せず引退(京都府選挙区からは長男・昌司が自民党公認で立候補し、当選)。11月19日、肺がんのため死去。73歳没。

人物

統一教会との関係

2022年7月、長男の西田昌司は自ら配信した動画の中で、実父である西田吉宏が「1971年に京都府議選に立候補した際、統一協会の関連団体である勝共連合の支援を受けていた」と証言した[5]

1973年には、府議・京都市議ら28人が訪韓し、韓国の勝共連合本部で反共教育を受けことが地方紙『城南新報』(現・洛タイ新報)に報じられたが、西田吉宏はこの訪韓団の内の一人だった[5]

1984年、勝共連合が大阪で開催した「アジアの平和と安全を守る関西大会」のパンフレットには西田吉宏は「関西大会参与」「京都・南支部長」の肩書きで紹介されていた[5]

人柄

長男の西田昌司によると、お酒を飲んだときに父はよく「自分は学歴が無い。でも世の中の大切なことは大学を出た者よりわかっている」と言っていたという[4]。また「お前は大学を出たからといって偉そうなことを言うな」とよく叱られたという[4]

住所は京都府京都市南区西九条高畠町[1][2]

家族

西田家

栄典

脚注

  1. ^ a b c 『読売年鑑 昭和57年版.別冊』283頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2025年8月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 『京都年鑑 1979年版』644頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2025年8月3日閲覧。
  3. ^ a b 歴代議長・副議長”. 京都府議会 (2025年5月23日). 2025年8月3日閲覧。
  4. ^ a b c d 西田昌司「父・西田吉宏を語る」
  5. ^ a b c 衆院選2024“父〔西田吉宏・元自民党参院議員〕は選挙で「勝共連合」の支援を受けた” 京都での自民党と統一協会の癒着、西田参院議員自身が2年前に証言”. 京都民報web. 京都民報社 (2024年10月26日). 2025年8月3日閲覧。

参考文献

  • 『京都年鑑 1979年版』夕刊京都新聞社、1978年。
  • 『読売年鑑 昭和57年版.別冊』読売新聞社、1982年。

関連項目

外部リンク


議会
先代
岡野裕
参議院議院運営委員長
第52代:1999年 - 2001年
次代
山崎正昭
先代
上杉光弘
参議院大蔵委員長
1994年 - 1995年
次代
片山虎之助




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西田吉宏」の関連用語

西田吉宏のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西田吉宏のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの西田吉宏 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS