西大津バイパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 07:26 UTC 版)
西大津バイパス(にしおおつバイパス)は、滋賀県大津市坂本本町から同市横木1丁目に至る延長10.1 kmの道路。大津市街中心部での国道161号や逢坂山を越える国道1号の交通混雑を解消するために事業化された。 このバイパス道路の工事に先だった発掘調査では穴太廃寺や瓦工場の遺跡である榿木原遺跡が発掘されている。このうち、穴太廃寺の発掘により、道路構造を掘割から高架へと設計が変更された。また、このバイパスの長等トンネルが三井寺(園城寺)の境内を通過するため、「宗教の尊厳」が失われるとして寺と建設省(当時)が対立し、工事の進捗が大幅に遅れた。 2011年3月29日に4車線化事業が完成し供用を開始したことから、かつて多発していた長等トンネル内などでの渋滞は解消されている。終点の藤尾南ランプは、大津市と京都市の境界に位置する。2015年3月10日をもって、西大津バイパスの一部区間で最高速度規制が60 km/h(キロメートル毎時)から70 km/hに引き上げられた。この規制変更にともない、ほぼ全線である藤尾北ランプから下阪本ランプまで原付・小型特殊自動車・自転車・歩行者が通行止めとなった。当初からこれに加えて小型自動二輪車は下坂本ランプより先は湖西道路取り付け部として通行が禁止されていた。 陸上距離 : 10.1 km 事業化 : 1967年(昭和42年) 開通年 : 1978年(昭和53年) 規格 : 第3種第1級 起点 : 大津市坂本本町 湖西道路起点 終点 : 大津市横木1丁目 藤尾南ランプ 沿革 1978年(昭和53年)2月25日 : 大津市稲葉山 - 同市横木の延長0.5 kmが供用開始される。 1979年(昭和54年)4月17日 : 大津市藤尾奥町 - 同市追分町の延長1.3 kmが供用開始される。 1981年(昭和56年)10月6日 : 大津市南滋賀 - 同市藤尾奥町の延長4.0 kmが供用開始され、近江神宮ランプ - 藤尾南ランプ(延長5.6 km)の第一期工事が完了する。 1982年(昭和57年)5月10日 : 大津市坂本本町 - 同市下阪本の延長0.9 kmの側道が供用開始される。 1988年(昭和63年)4月 : 坂本地先の側道(延長2.2 km)が供用開始される。 1995年(平成7年)2月25日 : 大津市下阪本2丁目 - 同市南志賀1丁目(延長3.0 km)が供用開始される。 1996年(平成8年)4月1日 : 坂本高架橋が供用開始され、この開通によって西大津バイパスの全区間が供用されることとなった。 2011年(平成23年)3月29日 : 近江神宮ランプ - 藤尾南ランプ(延長5.6 km)が暫定2車線から完成4車線となる。 2015年(平成27年)3月10日 : 最高速度規制を60 km/h(時速キロメートル)から70 km/hに引き上げ。
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