西の谷の棚田(富士町)
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出展:日本の棚田百選 | ![]() |
基 礎 諸 元 | 平均勾配 | 団地面積 |
1/103 | 5 ha |
維持・保全・利活用状況 |
西の谷地区は、富士町のほぼ中央に位 置し、総戸数59戸の大集落「大串集落」 の中の一部で、地区内の道水路の維持管理は、集落で共同管理されるとともに農道舗装事業等の導入も図られている。地区の標高は、約350mで、高冷地を生かした早期米「初星、コシヒカリ」等の減農薬米やほうれん草やレタス等の野菜が栽培されており、福岡市等の都市住民にも評判がよいようである。また、本地区では、村おこしグループによる都市住民との交流活動も盛んで、4月末には、レンゲが咲いた棚田で「ふうぞう祭り」が開催され、毎年、多くの参加者でにぎわっている。今後は、地区に隣接して広域農道が整備されることもあり、「人・物」の流通 が活発となり、棚田をはじめとする地域資源がさらに有効活用されていくものと考えられる。 |
推薦項目 | 伝統文化の維持保全 |
推薦理由 | 伝統文化の維持保全:「地域独特の祭礼神事」本地区のはずれの木立の中に、徳川家康公が祀られている権現神社があり、地区の人から「権現さん」と親しまれている。毎年12月7日の「権現さん祭り」では、1年間の五穀豊穣の感謝を込めて、棚田地区で収穫した米を奉納し、その稲藁でお宮の鳥居に飾る長さ3mの「大しめ縄」が地区の人たちによって作られる。この祭りで、なにより珍しいのは、鳥居に飾る前に地区の中で世襲されている神官さんと宮柱さんが裸になり、寒中にも関わらず川の水で体を洗い清めることである。その後、鳥居に飾り付けを済ませ、神事の後、地区住民でお酒を酌み交わしながら、和やかな時間を過ごし、時には、珍妙な「たぬ き踊り」なるものも飛び出し、地域住民のコミュニケーションが大いに図られている。 |
棚 田 の 概 況 | 枚 数 | 74 枚 | 水 源 | 河川(渓流含む) |
事業導入 | 有 | 法面構造 | 石積 | |
開発起源 | 記入なし。 |
営 農 の 状 況 | 対象農家数 | 20 戸 | 10a当収量 | 420 kg/10a |
戸当り営農規模 | 0.25 ha/戸 3.7 枚/戸 | |||
高付加価値農業 | 高冷地を生かした早期作米(初星、コシヒカリ)を栽培し、減農薬米として販売している。 |
特記事項の有無 | なし。 |
(注:この情報は平成11年のものです)
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