自社エリア外のローミングサービス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 16:16 UTC 版)
「ローミング」の記事における「自社エリア外のローミングサービス」の解説
日本移動通信(現auのうち関東地方・山梨県・長野県・東海地方の1都12県) - ドコモローミング(アナログ/HiCAP)。アナログHiCAP契約者がIDO営業エリア外で利用する場合はオプション契約でNTT(現NTTドコモ)アナログ網にローミングが可能だった。(日額200円・税別・発着信があった日のみ課金) -セルラーローミング(アナログ/TACS)。TACS(トーキョーフォン)契約者がIDO営業エリア外で利用する場合はDDIセルラー各社のアナログ網にローミングしていた。1992/12/19開始(月額料金無料) -セルラーローミング(デジタル/PDC)。デジタルはアナログ時代に2規格の並行運用を強いられたという反省を踏まえDDIセルラー及びNTTドコモと共通の方式で展開することとなり、PDC方式にて開始されたため、DDIセルラーグループのPDCエリアと相互ローミングが月額料金無料で可能だった。 -ドコモローミング(デジタル/PDC)。サービス開始時には自社及びDDIセルラーのPDC網カバーエリアよりNTTドコモ各社の方が広かったことともあり、NTTドコモグループ各社へのローミングも用意された。自社エリアでもNTTドコモ網へのローミングが可能だった。(料金はアナログHiCAPと同じ) 2000年8月1日に新規受付を終了し、既存契約者は同社のPDC停波まで使えた。 -セルラーローミング(PDC・cdma One以降)。PDCとCdmaOne以降は両者共通方式で導入されたこともあり、同契約者はIDO営業エリア外ではセルラー各社網に月額料金無料でローミング可能だった。 DDIセルラーグループ(現auのうち旧IDO以外の地域) -IDOローミング(アナログ/TACS)。アナログ契約者はIDOのTACSサービス開始に伴い、同社のTACS網に1992/12/19よりローミング可能になり、念願である全国利用が可能になった。(月額料金無料) -ドコモローミング(デジタル/PDC)。デジタルはアナログ時代の反省を踏まえIDO/NTTドコモと共通のPDC方式で開始された。サービス開始時には自網及びIDO網のカバーエリアよりNTTドコモの方が広かったこともあり、ドコモグループへのローミングが用意された。自社エリアでもドコモ網へのローミングが可能だった。 (日額200円・税別・発着信があった日のみ課金) 2000年8月1日に新規受付を終了し、既存契約者は同社のPDC停波まで使えた。 -IDOローミング(PDC・cdma One以降)。PDCとcdma One以降は両者共通方式で導入されたこともあり、同契約者はIDO網に月額料金無料でローミング可能だった。 デジタルホン - デジタルツーカーローミング。東名阪以外では事業を行っていなかったため、デジタルツーカー網にローミングしていたが、デジタルツーカーとのブランド統一でJ-フォンとなったことにより、ローミングではなくグループ会社→一部自社網→会社統一で完全自社網サービスとなった。 デジタルツーカー - デジタルホンローミング→J-フォンローミング、ツーカーローミング。東名阪では、端末によって、デジタルホンエリアないしはツーカーエリアでのローミングのいずれかになっていた。デジタルツーカー末期には、J-フォンへのブランド統一を見据えて、ほぼすべての発売端末がJ-フォンローミング仕様となっていた(ツーカーローミングしかなかった三洋端末も、最後のタイプS5はJ-フォンのJ-SA01仕様であった)。なお、ブランド統一後も交換機仕様の都合上、当初はJ-フォンの東北エリアと中四国エリアで一部サービスがしばらく使えず、当該地域では機能制限された端末が発売されたことがある。 尚、デジタルツーカー各社内でも他エリアではローミング扱いとなり、端末にRm表示がされた。 ツーカー - 東名阪地区以外ではソフトバンク2Gにローミング(デジタルツーカー時代の名残)。 イー・モバイル - 2008年3月28日の音声サービス開始に伴い、イー・モバイルの音声ネットワークが構築されていない25道県の一部ではNTTドコモのFOMAサービスエリア(いわゆる、2.1GHz帯のエリア。800MHz帯を利用したFOMAプラスエリアは対象外)にローミング。なお、2009年4月末の富山県、2009年9月末の佐賀県に続き、2010年10月末を以って、残る23道県のドコモローミングを終了。 アステル - 発足当初、電力系という共通項がある以外はほぼ独自の展開を行っており、NTT網活用型と独自網型(系列の電力系通信事業者の網)の大きく2陣営に分かれることとなり、地域をまたいだ通信は制限がかかるあるいは発着信のいずれかができないことがあった。このため、事実上契約地域外での利用はローミングとなっていた。メールサービスや常時接続通信なども地域によって実施の有無があるなど、この点でも足並みがそろわない状況のまま、全10社とも相次いでサービス停止となり、その途中の2004年11月30日をもってローミング自体が中止された。 YOZAN時代のアステル東京 - アステル他社の相次ぐサービス終了を受け、「全国コールサービス」と称してウィルコム網で接続する全国サービスを行っていた時期がある。だがその実態は、アステル端末にウィルコムの番号を投入するというものであり(アステルの自社網が使えない。それ故通話以外のサービスは一切利用できない)、厳密な意味でのローミングとは異なる(どちらかといえば、現在で言うMVNOに近いサービス。旧番号への着信は1ヶ月間無料で新番号に転送された)。
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