自社ウェブサイトへの不正アクセス事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 09:03 UTC 版)
「再春館製薬所」の記事における「自社ウェブサイトへの不正アクセス事件」の解説
2007年5月1日、定例システムチェックを実施した際に通常を上回るアクセス数の記録を確認した。この結果、自社ウェブサイトに外部からの不正アクセスがあり、一部の顧客情報が閲覧された事が発表された。これを受けてウェブサイトは同日午後10時から閉鎖し、「お知らせとお詫び」に変更された。 被害を受けたのは、顧客情報約27万人のうち14万1,483人分である。また、閲覧された内容は氏名・メールアドレス・ユーザーIDとパスワード・電話番号が閲覧されたものと説明している。 閲覧された情報閲覧された人数メールアドレスのみ 110,269人 メールアドレス+氏名 223人(うち1人は電話番号を含む) メールアドレス+ユーザーIDとパスワード 31,125人(うち295人はメールアドレスを含まず) メールアドレス+氏名+ユーザーIDとパスワード 164人(うち2人は電話番号を含む、3人はメールアドレスを含まず) なお、クレジットカード番号、口座番号、その他の情報などが閲覧されていない事が確認された。閲覧された情報を悪用される「二次被害」についてはまだ確認されていない。情報が閲覧された顧客に対し、謝罪のメールや手紙を送信した(電話番号が閲覧された人には電話でも謝罪している)。 2007年5月2日には、熊本県警に不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)違反容疑などで被害届を提出。この件に関して、同年5月3日午後3時から本社で記者会見し、詳しい経緯を説明した。顧客情報が閲覧された時間帯(4月30日午前9時20分 - 5月1日午前10時44分)に記録された接続元の機器の場所は中国国内だったという。通常の接続数は1日約1万件であるのに対し、顧客情報が閲覧された時間帯の約25時間には約14万件もの接続があったという。 この事から、同年5月4日から6月末までテレビCMが公共広告機構(現:ACジャパン)に差し替えられていた。なお、同日から数日間は番組の提供クレジットに“再春館製薬所”の文字が表示されたままとなっていた。その後、同年5月8日から順次、事件に関する情報などがウェブサイトに掲載された。 なお、ウェブサイトについては、事件から1ヶ月後の6月中旬頃を目処に再開される予定だったが、同年6月6日より一部のページが再開。7月5日時点では、商品利用者向けコミュニティサイトを除いた他のページがすべて再開。商品利用者向けコミュニティサイトについては7月23日に再開され、これにより、すべてのサイトが再開した。
※この「自社ウェブサイトへの不正アクセス事件」の解説は、「再春館製薬所」の解説の一部です。
「自社ウェブサイトへの不正アクセス事件」を含む「再春館製薬所」の記事については、「再春館製薬所」の概要を参照ください。
- 自社ウェブサイトへの不正アクセス事件のページへのリンク