膠着状態: ダイアデム作戦計画とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 膠着状態: ダイアデム作戦計画の意味・解説 

膠着状態: ダイアデム作戦計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 07:58 UTC 版)

アンツィオの戦い」の記事における「膠着状態: ダイアデム作戦計画」の解説

ダイアデム作戦戦闘序列」を参照 両軍は春までに決着がつくことはないと考え戦力整えつつ積極的な哨戒砲撃による防御体制入った。その春を予期してケッセルリンクは、海岸堡戦線後方に、ローマの南、アルバーノからヴァルモントーネ通過しイタリア半島横断してアドリア海沿岸ペスカーラに至る新し防衛ラインカエサル・C・ライン」の構築と、第10軍必要な時後退することを命じた一方連合国軍イタリア方面総司令官ハロルド・アレクサンダー5月にグスタフ・ラインに対す大規模攻勢ダイアデム作戦」を計画しており、2月22日アメリカ第3歩兵師団長から第6軍団長昇進したトラスコット参謀とともにそれに沿って決定的な攻撃計画練った計画の目的は、大規模な攻勢をかけることで、ドイツ軍連合軍駆逐しようといういかなる見込み打ち砕きドイツ第10軍アンツィオから進出した第6軍団とグスタフ・ラインを突破した連合軍包囲撃滅することだった。 3月アメリカ軍34歩兵師団が、5月初旬に同第36歩兵師団アンツィオ到着しイギリス軍56歩兵師団は同第5歩兵師団交替した5月下旬までにドイツ軍5個師団対し海岸堡連合国軍アメリカ軍5個師団イギリス軍2個師団のおよそ15万人になったドイツ軍師団守備専念していたが、士官下士官の不足という問題抱えており、5月下旬攻勢のころには予備戦力も(すべてグスタフ・ラインの増援送られていたため)不足していた。 「ダイアデム作戦」におけるアレクサンダー全体計画では、第6軍団が内陸侵攻しルート6分断することとされていたが、クラークトラスコット別の案を講じ命令から48時間以内切り替えることが出来るように依頼したトラスコットによって用意され4つシナリオ中にはバッファロー作戦」(Operation Buffalo水牛作戦)と名づけられた、チステルナを通過し丘陵ギャップ侵入ヴァルモントーネルート6分断するというものと、他に「タートル作戦」(Operation Turtleカメ作戦)では、アルバーノ丘陵左への主攻勢がカンポレオーネとアルバーノ攻略するのを見越し一気ローマ攻略するというものがあった。5月5日アレクサンダーは「バッファロー」を選びクラークその実行を命じた。 しかし、クラークはのちに自著明らかにしているように、アメリカ第6軍団が直接ローマ進撃しなければならない決意していた。「我々は、ただローマ解放の名誉を得たいというのではなく、それを受けるに値する思っていた。……我々は南からローマ制圧する最初部隊なるだけでなく、本国人々にその仕事やってのけたのは第5軍であることを見せるつもりだったし、そのために支払うことになる代償についても分かっていた。」彼はアレクサンダーに、第6軍にはドイツ第10軍罠にかけるだけの戦力は無いと主張しアレクサンダーは(彼の要求答え代わりに)もし「バッファロー」がつまづいた場合には、ローマ進撃可能性はまだ残っていると含み持たせた5月6日クラークトラスコット対し、「……ローマ占領最重要目的であり、「バッファロー」だけでなく「タートル」も実行出来るよう準備しておくように」と伝えたトラスコットの「バッファロー作戦」は極めて綿密に計画されており、 アメリカ軍45歩兵師団、第1機甲師団および第3歩兵師団が主攻勢担当しドイツ軍362および第715歩兵師団攻撃それぞれカンポレオーネ、ヴェッレトリ、およびチステルナ方面進撃するその間左翼イギリス軍第5師団第1師団海岸線沿って進撃し、ヴィア・アンツィアーテ北のドイツ軍第4降下猟兵師団、第65歩兵師団および第3装甲擲弾兵師団釘付けにする。 連合国軍最右翼の第1特殊任務部隊アメリカ軍攻勢側面守備する。 とされていた。

※この「膠着状態: ダイアデム作戦計画」の解説は、「アンツィオの戦い」の解説の一部です。
「膠着状態: ダイアデム作戦計画」を含む「アンツィオの戦い」の記事については、「アンツィオの戦い」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「膠着状態: ダイアデム作戦計画」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「膠着状態: ダイアデム作戦計画」の関連用語

膠着状態: ダイアデム作戦計画のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



膠着状態: ダイアデム作戦計画のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアンツィオの戦い (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS