膠質ダイナマイトと粉状ダイナマイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 08:29 UTC 版)
「ダイナマイト」の記事における「膠質ダイナマイトと粉状ダイナマイト」の解説
現在の産業用ダイナマイトはニトロゲルに各種酸化剤と燃料を混合したもので、ニトロゲルのパーセンテージが高いと膠質(ゲル状の固体)になり、低いと粉状になる。目的・用途により各種製造されている。 松ダイナマイト ニトロゲル(ゼリグナイト)そのもののダイナマイト。ダイナマイトの中では最大の威力を誇る。研究試験用など特殊用途以外には使用されない。 桜ダイナマイト 膠質ダイナマイトのひとつ。ニトロゲルに硝酸カリウムまたは硝酸ソーダを混合して造る。今日では産業用用途には用いられていない。 桐ダイナマイト 膠質ダイナマイトのひとつ。ニトロゲルに硝酸アンモニウムを混合して造る。主力産業用ダイナマイトの一。新桐、3号桐等がある。 榎ダイナマイト 膠質ダイナマイトのひとつ。桐ダイナマイトを改良したもので、硝酸アンモニウムの他に硝酸カリウムまたは硝酸ナトリウムを混合して爆発後ガスを良くし坑内用にも使用できる。2号榎が一般的である。 梅ダイナマイト 膠質ダイナマイトのひとつ。桐ダイナマイトに減熱消炎剤(食塩など)を加え、炭坑内でメタンガスや炭塵に着火しないようにした検定爆薬。炭坑掘進用の主力ダイナマイトであったが、炭坑の衰微にともない、使用量は激減した。 桂ダイナマイト 硝酸アンモンを酸化剤とする粉状ダイナマイト。非検定爆薬。 硝安ダイナマイト 粉状ダイナマイト。硝酸アンモンを酸化剤とし、減熱消炎剤を加えた炭坑坑内用主力ダイナマイト。検定爆薬。現在の使用量はわずかである。
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