しゅよう‐マーカー〔シユヤウ‐〕【腫瘍マーカー】
腫瘍マーカー
腫瘍マーカー(しゅようまーかー)
腫瘍マーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/14 14:55 UTC 版)
腫瘍マーカー(しゅようマーカー、英: tumor marker)は、癌の進行とともに増加する生体内の物質のことで、主に血液中に遊離してくる物質を抗体を使用して検出する臨床検査のひとつである[1]。また、生検で得られた検体や摘出された腫瘍の病理組織標本を免疫染色し、腫瘍の確定病理診断や組織型の鑑別に用いられるなど臨床検査の場で多く使われる[2]。 多くの腫瘍マーカーは、健康人であっても微量ではあるが血液中に存在するので、腫瘍マーカー単独で癌の存在を診断できるものはPSA(前立腺癌のマーカー)やPIVKA-II(肝細胞癌のマーカー)など少数であるといわれている。癌患者の腫瘍マーカーを定期的に検査することは、再発の有無や病勢、手術で取りきれていない癌や画像診断で見えない程度の微小な癌の存在を知る上で、確実ではないが有用な方法である。しかしながら、通常は進行した癌の動態を把握するのに使われるもので、早期診断に使える検査法ではない[1]。
- 1 腫瘍マーカーとは
- 2 腫瘍マーカーの概要
- 3 関連人物
腫瘍マーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 03:52 UTC 版)
CEA、SLX、SCC、CYFRA、ProGRP、NSEなどの高値は癌が存在する可能性を示唆する。また、治療後の効果を推定する補助となり得る。癌の確定診断に用いることはできない。
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腫瘍マーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:52 UTC 版)
食道癌に関しては、診断、治療効果判定、予後評価のいずれかにでも有用であるものは少ないが、扁平上皮癌関連抗原 (SCC) 、p53抗体、癌胎児性抗原 (CEA) 、CYFRA21-1などが比較的よく用いられている。日本における食道癌は、90%以上が扁平上皮癌であることから、SCCが最も利用されている。保険適応となっているのは、SCC、p53抗体、CEAである。p53抗体は、比較的早期の症例での陽性率が高いのが特徴である。
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腫瘍マーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 09:14 UTC 版)
癌胎児性抗原 (CEA) が代表的であるが、ほとんどが進行癌でしか異常値にならず、早期癌や大腸ポリープの発見指標にはならない。唾液から採取できるポリアミンを利用する検査手法も開発されている。
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腫瘍マーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 17:49 UTC 版)
以下のものなどが使用される。癌の再発を100%検知できるものでもなければ、例えばCEAは喫煙によって高値を示すなど、感度・特異度とも完全な検査ではないため、CTなどの術後の定期検査も必要となってくる。以下に参考値も付すが検査機器によって正常値が異なるため、検査値の評価するときには、それを確認する必要がある。 CEA(癌胎児性抗原: carcinoembryonic antigen):2.5 ng/ml以下 CA15-3(carbohydrate antigen 15-3):30 U/ml以下
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腫瘍マーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/21 05:31 UTC 版)
「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」の記事における「腫瘍マーカー」の解説
βhCGはまた、奇形腫、絨毛がん、膵島細胞腫瘍などのいくつかのがんから分泌される。奇形腫(大抵は精巣と卵巣で見つかるが未分化胚細胞腫として脳でもみられる)を持っている疑いのある患者の場合、外科医はβhCGの測定を考えるだろう。上昇した水準が腫瘍の存在を証明することはできず、低い水準がそれを排除することもない。にも関わらず、上昇したβhCG水準は順調な治療(例えば外科手術や化学療法)の後に低下し、再発はその水準の上昇により検出される。
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